COLUMNコラム

「ごめん。うちの会社、倒産する」川越恵の起業ストーリー

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「ごめん。うちの会社、なくなる」


「え…..」

「倒産する……..」

大学4年の9月。
内定先が、就職をする前になくなった。

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カウンセラー・セラピストが開業後、
5年10年と長続きする独立・起業支援カウンセリング・コンサルティングをしている川越恵
です。

↑の文章で
「え?!」

と思われた方もいらっしゃるかも知れませんが、
私の起業家人生は、ここからはじまりました。

自分の内定先が倒産したことが、
私の起業家としてのスタート地点だったんです

よく聞かれます。
領収証の切り方も請求書の書き方も、
社会人としての最低限のスキルさえも怪しかったのに(笑)、
「何で起業に至ったのか?」
「なんで続けられるのか?」
と。

私は、ひょんなことがきっかけで、大学の2年生の時点で内定(正確には内々定)が決まりました。
ラッキーとしか言えません。

ただ、ありがたいことに就活をせずに内定が決まったので、
4年生の9月に内定取消(倒産)となり、絶望しました。
周りの友人たちの就活の様子をずっと見ていて、

「今さら就活をしても、間に合うわけがない」

と、肌で感じていたからです。

そんなときに、大阪で会社を経営している、今となっては人生の師匠から、
「じゃあ、起業してみたらどうか?」
と提案を頂きました。

それを聴いて、何を思ったか、

「確かに。
就活は相手に選ばれないことには、どうにもならない。
けど、起業するかは自分で決められる」

という、ツッコミどころ満載な考えて起業しました

起業したらしたで、どちらにせよ、お客様に「選ばれないといけない」。
そんなことくらい、ふつ~に考えたら、分かるはずなんですが……
そんな経緯で、大学の4年の11月に起業を決意しました。

自分でも、このときの自分の考えは謎すぎます(笑)

ただ、だからこそ自信をもって言えます。

専門的な知識や技術どころか、
社会人としての最低限の知識も技術も、事務力もないところからの起業でも、
人に喜んでもらいながら、稼げるようになると。

当時は、起業後ひと月で、月15万円、3カ月で25万円を稼げるようになりました。
そのことを言うと、

「それは、あなただからではありませんか?」

と聞かれることもありますが、
そんなことは決してありません。

私には、売れるものなんてほとんど何もありませんでしたから。
でも「ほとんど何もなかった」ことが、
起業家として、私の最大の強み・リソースになりました。

 

 

私はいま、3つの事業をしています。
まず最初に起ち上げたのが、
コーヒーのセミナーや豆の代理店などの飲食関連事業。
次に、福祉の事業。
そして3つ目に、経営コンサルティング事業という順番で、起業しました。

私が生まれてはじめて起業したのは、今から、7年ほど前。
学生時代、大学2年生~3年生のとき。
仲間と一緒に、期間限定のカフェをしました。
あくまでも、そのときだけ、一時の学生起業でした。
起業というには、余りにもささやか過ぎる売上でしたが…..

そして、4年生の11月に、師匠に背中を押してもらい、自分で起業する道を選び、師匠から最初に言われたことは

「思いつく限りの行動をしなさい」

という一言。

アルバイト経験しかなかったので、
営業の仕方も、資料の作り方も、何一つ分かっていませんでした。

その上、小学校中学校も不登校で、単願という方法で何とか高校に入れてもらい、しかも勉強に力をいれなかったので、頭もすこぶる悪いです(笑)

だから「どうやったら、仕事がもらえるか?」
どころか
「世の中では、どうやって、仕事というものが成り立っていくのか」
なんてこと自体、未知の世界でした。

ただ唯一、
学生時代にアルバイトで貯めた僅かなお金を、期間限定カフェをするために、コーヒーやカフェに関するセミナーに参加したり、器具を買って、独学で勉強をしました。

 

(だから、内定先は飲食店の予定でした)。

自分が起業してお仕事をするとしたら、大した知識も経験もないけど「コーヒー」にまつわるものくらいしか、なかったのです。

ちなみに、
このときの自分のコーヒーに関する知識・技術を、
5教科に例えると、↓こうなる。

国語15点、算数10点、社会20点、理科90点

ではなく、

国語5点、算数1点、社会3点、理科30点

くらい(笑)

「ぜんぶ悲惨すぎる点数だけど、この中だったら、理科がマシ。」

コーヒーに関して、このくらいの腕しかありませんでした

ただ、それしかなかったから、
とにかく「コーヒー」に関する情報をインターネットで調べて、
「交流会」「展示会」という、お金を払えばだれでも参加出来るイベントに参加していきました。

そして、東京のビックサイトで、大きなカフェに関するイベントがあることを知り、夜行バスに乗って参加を決めました

そもそも「展示会」というものが何なのかも分かっていなかったので、
広い会場の中、何をしたらいいものかと立ち往生。

すると……

目の前を、コーヒー職人・バリスタ業界において当時から有名だった石井護さんが、歩いているのを発見

当時、ブログを書かれていて、私はいつもチェックしていたので、
顔をひと目見て、すぐに分かりました。

そして、展示会場のど真ん中で、いきなり

「い、い、い、いつもブログチェックしています!
よ、よかったら、名刺交換して頂けませんか・・・・?!」

と、突撃。

我ながら、よくやったなぁと思います…….(笑)

しかし、忘れもしません。

この石井護さんが、後の私の師匠であり、
そして、社会人として未熟さしかなかった私に、
はじめてお仕事を下さった方なのです。

 

◎石井護さんへ突撃して、どうなったか??
◎どうやってお仕事をもらったのか??

について。
今回は、自分のエピソードを自分で考察していきます

私「い、い、い、いつもブログチェックしています!
よ、よかったら、名刺交換して頂けませんか・・・・?!」

石井さん「はい、いいですよ。
(名刺を受け取って)
あ、関西でコーヒーの仕事をフリーでしてるんですか?」

私「(フリー???)
あ、はい。そうです!」

と、意味が分からないのに咄嗟に「はい」と言った自分もビックリですが(結果として、ウソじゃなかったのでよかった)それ以上に、次の石井さんの返答にビックリしました。

「そうなんですか。
今、ちょうど関西で仕事を外注出来る人がいなくて困ってたんです。
関西の仕事が入ったら、振ってもいいんですか?」

と言われたんです。
どこの馬の骨とも分からん、どこをどう見ても世間知らずの小娘に。

そしてその翌日に、業務委託契約を結びました。

11月頭頃に起業を決意して、
11月24日に偶然ビックサイトで石井さんと出会い、
11月25日に受注契約。


こうして書いてみると、本当にご縁と運に恵まれていますね。
ビックサイトを出た後、泣きました。

なけなしのお金を使って、いろんな交流会に参加して。
そして夜行バスで東京まで来て、展示会に参加して。
右も左も分からない。
社会人経験0の自分が起業して仕事をもらえるのか。
これから、ちゃんと生きていけるのか。

不安しかなかった私に、その場で「仕事を振っていいですか」と、
まっすぐに言われて、感動したんです。
生きていく光が見えた瞬間でした。


そして……..
「何故こんなことが起こったのか」。
あえて、書かせて頂きます。

何故なら、この過去を
「ご縁に恵まれ、この上ない程ラッキーだった」と言ってまとめると、
「いい話」で終えると、
すごく綺麗だけど、
もったいない。


誤解を恐れずに言います。
多くのことを「ご縁」「運」「感謝」「引き寄せ」と言うと、綺麗にまとまる。
私自身、そうやって「まとめて」きましたし、
周りでも、そうしているのを、よく見かけます。

けど、それだけだと、「偶然」で終わってしまう。

偶然で終わるということは、再現が出来ないということ。

起業家・経営者にとって、
偶然でもなんでも、それを必然に変えて、
再現出来るかどうかって、本当に重要です。


だから、ご縁や運に感謝をして、

「そのご縁が生まれたきっかけ」
「その運のよさが発揮された理由」


みたいな
前提条件=発動条件を探します。

私が起業したその月に、受注に至った理由・きっかけはりました。

★要因その1

これは、起業ほやほやの人にとってはもちろんですが、
ベテランの経営者にとっても、当てはまる内容なので、
ぜひ参考にして下さいね

ビックサイトの展示会に参加する前のこと。
飲食にまつわる交流会や展示会にとにかく参加をしていくことを、
師匠に相談したところ「名刺を作って持っていくように」とアドバイスをもらいました。

そして、

【関西で、コーヒーのケータリングをしています】

と書いた名刺をとりあえず作りました
コーヒーを出張で淹れるなんて、友人に頼まれて出張した1回しかしていないのですが
(笑)
だから「事業」としては、まだ99.9%やっていなかったことを、「やっている」と言ったことになります。

なんでそうしたかというと、
名刺を見た相手に、
「咄嗟に、あること」を理解してもらう必要があったからです。


「あること」とは何か、何故「咄嗟に」なのか、
エステサロンを例に、ご紹介しますね

————————-——-——-

自宅の近くを夫婦で一緒に歩いているとき、
見慣れぬ看板が目に入りました。
それは、真新しいピカピカの看板で「アロマサロン MEGUMI」と書いてあります。

夫「ここにアロママッサージのお店が出来るんだ~
妻「ほんとだ
オープンしたら、行ってみようかな~


————————-——-——-

これ、瞬時に
「オープン前に予約は出来ない」と判断されている状態です。
言い換えると、予約のチャンスを逃している状態です。

まだオープンしていないお店に、「予約が出来る」って、そうそう思えないですよね?

だから、それは分かりやすいところに書く。

「咄嗟に」「
予約できること」を理解してもらえるように情報を発信する必要があります。

何故なら、↑の例みたいに、
人は一瞬で、勝手に「自分の中の一般論」で理解をするから。

だから意識する必要のあることは、

①咄嗟に、一瞬で理解してもらわないといけないことは何か?
②そして、それは、本当の本当に伝わっているか?

ということ

ちなみに、
当時わたしにとって瞬時に「理解してもらわないといけなかったこと」は……

◎誰がどう見ても、見た目的に起業しているとは思われないだろうから起業していることを明確に伝える。


◎どんな小さな仕事であっても、すぐにでも仕事がほしかったから、「相手の提案にNOはない」という姿勢が伝わる。

ということでした

「相手に理解してもらわないといけないこと」は、そのステージによって違います。

 

★要因その2

それは、守破離を「正しく」使う、ということです。


どういうことかをお話する上で、
そもそも、守破離とは何だったのか、見ていきます。

Google先生によると、

剣道や茶道などで、修業における段階を示したもの。
「守」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。
「破」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。
「離」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。

とのこと。
言い換えれば、この3つの段階を踏んで、人は成長するということですね。
この修行段階を無視していくと、スポーツで言えば、
遠回りになったり、変なクセのついたフォームになる、という感じです。

守破離という概念を知っている方は多いですが、
それを活かしきれていない、もったいないケースが非常に多いです。

どういうことかというと……
当時、人生の師匠から

「思いつく限りの行動をしなさい」

と言われ、その他にもいくつかのアドバイスをもらいました。

正直、
「なんて大切な教えだろう!」と心から思うものもあれば、
「それ、何でやるんだろう?」と疑問に感じるもの、
「なんか、そのアドバイスは違う気がする…..」と違和感を覚えるものもありました。

それを、いっさいがっさい、気にせずに実行しました。

学びは、まず「守」からはじまりますが、
守をしたり、しなかったりするケースをよく見かけます。

これって、例えば4月に中学に入学して、
早速野球部に入部した人が、
5月には陸上部に入って、6月には水泳部にも入っている。
そんな感じの状況です。
学びが中途半端になりますよね

誰から、何から学ぶのか、相手・対象を決めたら、まずはその相手のセオリーにのっとって習う。

これをしないと、学んでいるようで、全然学びになりません。

「学ぶ」ということは、
これまでの自分にはない視点、これまでしてこなかった行動を知る・分かる・出来るようになる、ということ。

だから、「自分には違和感のある視点」「納得できない視点」を排除して、好きなもの・納得できるものだけを受け入れると、
結局、
今までの自分と同じ視点、行動から変わらないということです。

多くの場合、これを無意識でしていることがほとんどなのが、
おそろしいところです。
ぜひ一度、振り返ってみて下さいね。

 

■まとめ

人でも本でも、学ぶ相手・対象が決まったら、
納得の出来る部分、都合のいい部分だけを抽出して実行するのではなく、セオリー通りにやってみる。

とくに、短期で成果を出すときには重要なので、参考にして下さい

 

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代表 川越恵

川越恵
  • ●カウンセラー・セラピスト・コーチ専門
    持続可能な起業コンサルタント。
  • ●受講後数年を経ても、毎月月商100万、
    毎年年商1000万を達成し続ける塾生多数
  • ●「煽らない、売り込まない、自分の心に嘘をつかない」を合言葉に、クライアントに感謝される「ロングセラー起業」を伝える
  • ●人、モノ、カネ、情報の全て0から起業し、約11年。
  • ●社会貢献事業を含め3つの事業を営む。
    「在宅ビジネス」の仕組みを構築し、自宅から全く出ずに会社を経営中。
  • ●指導実績は全国1000名を超える。
  • ●著書に『口コミ集客で「一生愛される起業家」になる方法』があり、ベストセラーに。
  • ●自分の人生をかけて、愛する家族との毎日の時間を大切にしながら、「持続可能な起業」、さらには「持続可能な社会・世界」の実現を天命と受け取り、使命としている。

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