失敗したくない人必見!訪問鍼灸マッサージ師の開業完全マニュアル!開業後の集客についても徹底解説
「訪問鍼灸マッサージを開業したいけど、手順が分からない」
「開業する際、どのような届出や備品が必要なのか知りたい」
「開業後、売上を出せるか不安。患者さんが来なかったらどうしよう・・・」
本記事はこのような方に向けた記事です。
今、この記事を読んでいる方は、鍼灸とマッサージの資格を取得後、整体院などでご活躍されているのではないしょうか?
いずれにせよ「訪問鍼灸マッサージで開業したい」「独立開業を視野に入れている」と考えているはずです。
ですが、「無事に開業できるだろうか」「開業後の集客が不安・・・」などと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
でも大丈夫。ほとんどの方があなたと同じ悩みを持っています。
わたし自身、訪問鍼灸マッサージ師の方をはじめ、数多くの方をコンサルティングしてきましたが、開業時や開業した後も集客などで皆、頭を悩ませています。
そこで今回の記事では、私がこれまで「ロングセラー起業塾」で行ってきた、訪問鍼灸マッサージのコンサル経験をもとに、下記についてお伝えします。
- 訪問鍼灸マッサージの開業方法
- 訪問鍼灸マッサージ開業で必要な届出や備品
- 事業を軌道に乗せるまでの集客ステップ
余談ですが、わたし自身も、本当にツライ腰痛に悩まされ、思うように仕事に取り組めない時期がありました。
寝ても覚めても腰痛に悩まされ、挙句には鬱状態になってしまったことも・・・。
精神状態が悪かったからか、信頼する人に裏切られたり、愛する人と別れなければならなかたったりと、当時は本当に何事もうまくいきませんでした。
腰痛が原因で負のサイクルに陥ってしまい、心身ともに疲弊する毎日。もうこれ以上頑張れない・・・と挫折しかけたことも度々ありました。
そんな私を救ってくれたのが、地元の鍼灸・マッサージの先生でした。
マッサージの先生と出会ったことで、腰痛で悩まされる毎日から開放され、仕事のパフォーマンスも上がり、満足のいく仕事が出来るようになりました。
このようにマッサージには「誰かを助ける、幸せにする」という本当に素晴らしい効果がありますよね^^
これから開業したいと考えている方の多くは、「自分の施術でより多くの人を幸せにしたい」と思っているのではないでしょうか。
一方で、せっかく素晴らしい技術を持っているのに、開業手順や集客に自信がないだけで開業を諦めてしまうのももったいありません。
「長く愛されるロングセラーの訪問鍼灸マッサージの先生」が増えるということは、先生たちの施術をより多く患者さんが受けて助けられているということ。
そんなに素晴らしいことはありません。
そのような状態が現実になるように、「訪問鍼灸マッサージの開業方法」について全力で書いていきますね!
ロングセラー起業コンサルタント川越 恵
内定先の倒産をきっかけに起業し、社会貢献事業を含めた3つの事業を在宅経営中。起業して約11年。
著書に『口コミ集客で「一生愛される起業家」になる方法』があり、発売後7日で増刷し、ベストセラーに。
「煽らない、売り込まない、自分の心に嘘をつかない」を合言葉に、クライアントに感謝される「ロングセラー起業」を伝える。
目次
- 1 そもそも訪問鍼灸マッサージで開業すべき?訪問鍼灸マッサージの需要について
- 2 事前に知っておこう!訪問鍼灸マッサージで開業するメリット・デメリット
- 3 準備OK?訪問鍼灸マッサージで開業する前に必要な準備と資格
- 4 準備完了後のステップ、訪問鍼灸マッサージで開業する手順
- 5 開業するためにはいくらあればよい?訪問鍼灸マッサージで必要な開業資金について
- 6 【必見】訪問鍼灸マッサージで開業してから安定経営の軌道に乗せる具体的な集客ステップ
- 7 訪問鍼灸マッサージでホームページが必要な理由と掲載すべき情報とは?
- 8 【コラム】訪問鍼灸マッサージで集客施策を行う上で注意すべき広告規制について
- 9 【事例】鍼灸師集客成功事例
- 10 【まとめ】訪問鍼灸マッサージの開業方法について
そもそも訪問鍼灸マッサージで開業すべき?訪問鍼灸マッサージの需要について
この記事を読んでいるあなたは、訪問鍼灸マッサージで開業したいけどなかなか踏み切れないといった状況なのかもしれませんね。
結論をお伝えすると、もしあなたが本当に開業をしたいと思っていて、悩んでいるのであれば、訪問鍼灸マッサージでの開業は「今すぐにでもすべき」です。
あえて急かすように言ってしまいましたが、「今すぐにでも開業した方が良いですよ!」と言いたくなるくらい、いま訪問鍼灸マッサージには需要があります。
その理由のひとつとして考えられるのが「少子高齢化」です。
いま日本では、4人に1人が65歳以上の高齢者ともいわれていて、それに伴い介護施設への入居者や在宅ケアが必要な方が増えています。
まさに訪問鍼灸マッサージは、そういった「自力で歩くのが困難な方」に向けてサービスを提供します。
そのような背景から、訪問鍼灸マッサージで開業する人は増えています。
たしかに競合は増えていますが、まだまだ提供側の方が足りないため需要が多いのが現状。
なので、訪問鍼灸マッサージ業界に参入するのはチャンスといえます。
ちなみに訪問鍼灸マッサージは「健康保険制度」を利用したビジネスのため、大手も中小企業も同じ価格でのサービス提供になります。
そのため価格競争が起こりにくいのが特徴ですね。
事前に知っておこう!訪問鍼灸マッサージで開業するメリット・デメリット
少子高齢化によって訪問鍼灸マッサージの需要が高まっているとお伝えしました。
たしかに需要はありますが、決してメリットばかりではありません。
開業後に失敗しないためにも、メリットとデメリットをしっかりと押さえておきましょう。
メリット
まずはメリットから見てみましょう。
- 開業資金・固定費が少ない
- 入金が確実
- AIなどのテクノロジーに淘汰されにくい
1. 開業資金・固定費が少ない
1つ目は「開業資金・固定費が少ない」ことです。
普通ビジネスを始めるとなると、テナントの初期費用や賃貸料、仕入れ代、人件費などたくさんのお金がかかります。
業種によっては「開業だけで数千万円かかった・・・」なんてこともザラにあるのです。
一方の訪問鍼灸マッサージは、各種申請や必要器具などを合わせて10万円程度ではじめることができます。
患者さんがいる場所に「訪問」してサービスを提供するため、施術所を構える必要もありません。
自宅を事務所がわりにすることも可能です。資格さえ持っていれば、低コストですぐに開業できますよ^^
2. 入金が確実
2つ目は「入金が確実」であることです。
訪問鍼灸マッサージでは国の「健康保険制度」が適用されるため、報酬の大部分は国から支払われます。
たとえば自己負担が1割の方の場合、残りの9割は国から支払われます。
そのため、決まった金額が確実に振り込まれる安心感があります。
入金されない心配がないため、より利用者様へのサービスに集中できるようになるでしょう。
3. AIなどのテクノロジーに淘汰されにくい
3つ目は「AIなどのテクノロジーに淘汰されにくい」ことです。
最近とくに「今後ロボットに仕事が奪われていく!」なんて話をよく耳にしますし、あらゆる業界でAI化が進んでいるのも事実です。
マッサージのできるロボットも存在しますが、今の技術では人間の手のような繊細な動きはできません。
さらにロボットによる施術は、患者さんにとっての心理的不安が大きいです。
そのような問題をクリアするためには長い年月をかけてテストを重ねる必要があります。
ですので、「今すぐロボットに代替されるかも・・・」といった心配はしなくて大丈夫です。
科学の進歩にもよりますが、10年20年でロボットにとって代わることはないでしょう。
デメリット
続いてデメリットを見てみましょう。
- 店舗がないため信用されにくい
- 価格競争がないので別の差別化が必要
- すべてを一人で行う必要がある
1. 店舗がないため信用されにくい
1つ目は「店舗がないため信用されにくい」ことです。
訪問鍼灸マッサージは患者さんの自宅や施設に訪問して施術を行うため、飲食店や美容室のような「固定店舗」がありません。
そのため、お客さんから「店舗がないみたいだけど大丈夫かな?」「住所が自宅なのが少し心配・・・」と思われる可能性があります。
事実、無店舗ビジネスは、実店舗ビジネスに比べると第一印象は良くないことが多いようです。
ですが、一度施術を行って「信頼できる人」だと思ってもらえば、信用度は一気に高まるでしょう。
お客さんから信用してもらうまでに多少時間がかかってしまうことを念頭に、一人ひとりへの施術を着実に積み重ねてくださいね^^
2. 価格競争がないので別の差別化が必要
2つ目は「価格競争がないので別の差別化が必要」なことです。
訪問鍼灸マッサージは、その料金の9割を国が支払ってくれるため、価格競争が起こりにくいのです。
価格競争が起こりにくい、つまり他社と「料金の安さ」で勝負できないとも言い換えられます。
そのため、料金以外の部分で差別化をはかる必要があります。
たとえばホームページで施術者の人柄をアピールする、患者さんやケアマネジャーさんに対する想いを伝える、など。
「この人にお願いしたいな」と思ってもらえるような発信、関わりをすることが大切です。
3. すべてを一人で行う必要がある
3つ目は「すべてを一人で行う必要がある」ことです。
自分ひとりで開業した場合、事業に関する業務はすべて自分でこなさなければなりません。
- 集客
- 営業
- 施術
- 経理
- アフターフォロー
- 情報発信
- レセプト
- ホームページの管理・運用
わたしも経営者なので経験がありますが、これらを一人で全部やるのは正直大変です。
とくに開業してから数ヶ月は多忙なので、プライベートを楽しむ余裕もあまりないかもしれません。
もちろん一人で業務を頑張ることは大切です。ですが、それを何年も続けるのは体力的にも精神的にも辛いでしょう。
そのため売上に余裕が出てきたら、営業や事務作業を誰かに任せるなど、少しでも自身の負担を減らす方向で考えるのがオススメです。
準備OK?訪問鍼灸マッサージで開業する前に必要な準備と資格
訪問鍼灸マッサージとして開業する際、どのような準備が必要なのかイメージが湧かない方もいるのではないでしょうか。
そこで、開業前にやっておくべき準備や資格について詳しくご紹介します。
国家資格試験に合格して免許を取得しておく
患者さんの自宅や施設に出向く訪問鍼灸マッサージでは、「あん摩マッサージ指圧師」と「鍼灸師」の資格が必要です。
あん摩マッサージ指圧師、鍼灸師ともに国家資格。
あん摩マッサージ指圧師の場合は国から認定を受けた専門学校で3年間勉強し、のちに国家試験に合格することで資格を取得できます。
鍼灸師の場合は専門学校の「鍼灸科」を修了してから国家試験に合格することで資格取得可能です。
あん摩マッサージ指圧師のみの場合は、「訪問マッサージ」という形で個人開業できます。また、鍼灸師の資格のみで訪問マッサージを提供する場合、「訪問鍼灸」として開業することになります。
つまり、両方の資格をお持ちの場合にのみ、「訪問鍼灸マッサージ」として開業できるようになります。
【参照】厚生労働省 | 第28回あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師国家試験の合格発表について
必要備品の手配
続いて、訪問鍼灸マッサージを開業する際に必要となる備品について見ていきましょう。
訪問で使う移動手段
言わずもがな、「訪問」鍼灸マッサージですので、患者さんが居るところまで移動する手段が必要です。
稼働範囲によって異なりますが、遠くまで行くようであれば自動車やオートバイを、短〜中距離であれば自転車を準備しておきましょう。
施術一式
施術に必要な用具や服装も準備しておきましょう。
用具であればホットパックやディスポ鍼、灸など。服装は白衣またはジャージなど、動きやすい格好をしましょう。
パソコン(ノートパソコンでも可)
パソコンは、事務作業やホームページ、チラシ作成をするために必要です。
デスクトップのパソコンでもいいですが、サービス上、訪問で出先にいることが多いため、可能であればノートパソコンをオススメします。
固定電話・携帯電話
ケアマネジャーさんや患者さんとの連絡手段も確保しておきましょう。
可能であれば事務所用の固定電話と、移動時用の携帯電話を両方もっておくのがオススメです。
業界的に、まだまだFAXでの連絡のやりとりも少なくありません。
なかには固定の電話番号でないと不安に思う方や不信に思う方もいるので、固定電話はあると便利です。
その場合、電話の転送サービスも加入しておくと、固定電話にかかってきた電話を携帯電話で受け取れますよ^^
名刺
訪問鍼灸マッサージに限らず、社会人のマナーとして名刺は必須です。
営業や初めて患者さんの元を訪れる場面など、自分が誰なのか紹介するためにも持ち歩いておきましょう。
賠償保険の加入
万が一患者さんにケガを負わせてしまった、安全管理に不備や欠陥があった際に備えて「賠償保険」にも加入しましょう。
賠償保険については、「鍼灸マッサージ師会」への入会がオススメです。
後ほど詳しくお伝えしますが、入会と同時に「賠償保険」への加入も申し込むことができます^^
準備完了後のステップ、訪問鍼灸マッサージで開業する手順
訪問鍼灸マッサージ開業の準備についてお伝えしましたが、いざ開業するにはどのような手順を踏めば良いのでしょうか。
開業のイメージを掴むためにも、具体的な開業手順を押さえておきましょう。
開設届け(将来的に事業を大きくする場合)
サービスの提供が「訪問のみ」であれば必要ありませんが、施術所を構える場合、「開設届」が必要です。保健所に提出します。
開設届けには審査があり、以下のような条件をクリアしなければなりません。
【構造設備基準の規定】
- 施術室6.6㎡
- 待合所3.3㎡
- 換気設備
- 消毒設備
【保健所現地調査の時に追加でチェックされる項目】
- 防火処置
- 廃棄物
- 広告
- 防犯対策
開設届は施術所の「開設後10日以内の提出」が義務付けられています。
ですが、この記事を読んでいるあなたは、「訪問鍼灸マッサージを開業したい」と考えているはず。その場合、開設届は出さなくても問題ありません。
もし事業が軌道に乗って施術所を構えるときは、開設届けが必要であることを覚えておきましょう。
出張届け(一人治療家しか使えない届け出)
施術所を構えずに一人で訪問サービスを提供する場合、「出張届」があれば開業できます。
「業務開始届」とも呼ばれており、基本的には業務開始から10日以内に各自治体の保健所に提出します。
ただし、人を雇用できない、住民票に記載されている住所以外で活動できない、などの制約があるので要注意。
また出張施術業務を休止または廃止、再開するときは「業務休止届」が必要です。
鍼灸マッサージ師会へ入会
最後に「鍼灸マッサージ師会」へ入会しましょう。
鍼灸マッサージ師会とは、はり師、きゅう師、あん摩マッサージ師によって構成される法人団体です。
入会の義務はありませんが、医療保険の代理申請ができたり、電話やセミナー等によるサポートを受けられたりと、さまざまなメリットがあります。
また入会と同時に「賠償保険」への加入も申し込めるため、保険周りの業務がスムーズに進むでしょう。
詳しいことは電話で問い合わせすれば親切に答えてくれますよ^^
開業するためにはいくらあればよい?訪問鍼灸マッサージで必要な開業資金について
開業にあたって気になるのが「開業資金」です。
訪問鍼灸マッサージにおける開業方法は以下の2パターンがあり、それぞれでかかるお金も変わってきます。
- フランチャイズ加盟
- 自宅で起業
1. フランチャイズ加盟の場合
フランチャイズとは、本部から商品やサービスを使う権利をもらう方法です。
開業実績やサポートが豊富なので安心な一方、初期費用が高すぎるというデメリットがあります。
また廃業するまで、本部に対してロイヤリティを支払わなければなりません。
- 初期費用:100〜800万円(加盟金や物件取得費、研修費など)
- ロイヤリティ:売上や利益の5〜25%(会社によって異なる)
最近では「非フランチャイズ型」という選択肢もあります。
加盟金やロイヤリティを設けず、訪問鍼灸マッサージをはじめ、社会貢献事業に真剣に取り組もうとしている人が安心して開業できる仕組みです。日本訪問マッサージ協会も推奨しています。
2. 自宅で起業の場合
自宅を事務所として起業する方法もあります。
初期費用やランニングコストが安い一方で、自分ひとりで開業準備から集客までを頑張らなくてはなりません。
起業経験があったり、鍼灸マッサージ師としての経験が豊富であれば、自宅起業でも経営していけるでしょう。
- 初期費用:10万円〜
自宅が事務所になっているため、物件取得費用がかかりません。
自動車などの移動手段、パソコンなど必要備品をすでに持っていれば、10万円程度での開業も可能です。
他にも運転資金として、100万円~200万円は用意しておきたいところです。半年~1年ほど売上が0だった場合を想定して準備しましょう。
【必見】訪問鍼灸マッサージで開業してから安定経営の軌道に乗せる具体的な集客ステップ
訪問鍼灸マッサージの開業資金についてお伝えしましたが、大事なのは「いかに売上を伸ばすか」ですよね。
ここでは、訪問鍼灸マッサージ事業を軌道に乗せるための手順を紹介します。
具体的なステップは以下の4つです。
- モニター獲得
- モニターから熱量のある感想をもらう
- その感想をもとに集客を拡大する
- リピーター・ファンを増やす
まずは「モニター」の獲得からスタートします。
いわゆる「消費者モニター」のことで、企業が提供する商品やサービスを実際に利用して、意見を言う人のことを指します。
モニターという名の「小さなテスト販売」をすることでリスクを減らし、着実に集客につなげるのです。
モニターの募集ですが、まずはあなた自身のご家族や知り合いの方に「無料の施術体験」を提供して、感想をいただくのが良いでしょう。
その後、モニターを受けてくれた方から「熱量のある感想」をもらい、ホームページ等で紹介しましょう。
そうすることで、ページを見た人から「この人のマッサージは効果がありそう」と思ってもらえます。そこから徐々に口コミが広がり、新規顧客の獲得につながるのです。
手応えを感じたら、さらに集客を拡大しましょう。
訪問鍼灸マッサージにおいては「リピーター」の存在がとても大切です。
大勢の新規顧客を集めるのではなく、「一人の患者さんやケアマネジャーさんと長くお付き合いする」ことを考えましょう。
集客拡大には、紹介(営業)とホームページがオススメ。
まずケアマネジャーさんに営業をして患者さんを紹介してもらいます。
初回の営業時に「いただいたお喜びの声です」と伝えつつ、モニターからの感想をまとめたパンフレットをお渡しします。
そうすることで、ケアマネジャーさん→患者さんへの紹介ハードルが大きく下がります。
そこで知り合った患者さんに対して質の高いサービスを提供し、「熱意ある感想」をもらってホームページで公開し、さらに口コミを拡げましょう。
売上が伸びてきたら、さらにリピーターやファンを増やします。
たとえば患者さんの様子をケアマネジャーさんに伝えたり、紹介いただいたことに対して感謝の気持ちを伝えたり、など。
相手に喜んでもらえるようなコミュニケーションを意識しましょう。
患者さんやケアマネジャーさんとの信頼関係を築くのには時間がかかりますが、一人ひとりとしっかりと向き合えば、次第にあなたの口コミや評判が上がり、気づけばたくさんの人がファンになってくれますよ^^
訪問鍼灸マッサージでホームページが必要な理由と掲載すべき情報とは?
多くの人から認知してもらうためにもホームページは重要です。
一体なぜホームページが重要なのか、その理由とホームページに記載すべき情報についてみていきましょう。
お客さんは「ネット検索」から入る可能性が高い
インターネットが発達している昨今。「なにかあればネット検索する」が当たり前になっています。
ほとんどの人がスマートフォンでお店などを検索していることを考えると、ホームページは持っていた方が有利です。
また訪問鍼灸マッサージの場合、利用者以外の人が検索するケースも考えられます。
利用者がご高齢であるケースが大半なので、その場合は本人のご家族が代わりに検索をするケースも少なくありません。
ホームページを持っておくことには以下のようなメリットがあります。
- お客さんから信頼してもらいやすくなる
- チラシよりも伝えられる情報の幅が広い
ホームページがあるのとないのとでは、お客さんからの「信頼度」がガラッと変わります。
たとえば、あなたが営業をした後、ケアマネジャーさんはあなたのことをネットで検索する可能性が高いでしょう。
ケアマネジャーさんからすると、「どんな人なのかわからない状態では患者さんを預けられない」のが本音。
さらに、患者さん本人や患者さんが高齢だった場合、その家族の方がネット検索する可能性もあります。
仮に検索された場合、ホームページを持っておくことで「信頼性」を担保できるのです。
問合せを増やすために掲載すべき情報
ホームページから集客するには、とにかく「問い合わせ」を増やすことが大切です。
そこで、ケアマネジャーさんや患者さんがあなたのホームページを見た後に、問合せをうながすために掲載すべき5つの情報をご紹介します。
- 施術者の雰囲気を伝える
- 差別化ポイントを伝える
- メニューと価格の明示
- 事例
- 正確な基本情報の開示
1. 施術者の雰囲気を伝える
1つ目は「施術者の雰囲気を伝える」こと。これは非常に大切なポイントです。
ケアマネジャーさんや患者さんは、施術者はどんな人なのか、自分と相性が良さそうか、をしっかり見ていますし気にしています。
施術者は、患者さんにとって「自分の体を預ける相手」になるため、慎重にあなたを見定めたいと思うのも当然ですよね。
施術者の雰囲気を伝えるためにも、あなた自身の鍼灸やマッサージ、患者さんに対する「思い」を伝える、笑顔のプロフィール写真を掲載するなど、「信頼され共感されるプロフィール」を記載しましょう。
そうすることでケアマネジャーさんや患者さんに安心感を与えられます。
2. 差別化ポイントを伝える
2つ目は「差別化ポイントを伝える」です。
差別化というと難しいので、言いかえるなら「他院ではなくあなたを選ぶべき理由」ですね。
ホームページ内で、他院との違いを示しつつ積極的にアピールしましょう。
3. メニューと価格の明示
3つ目は「メニューと価格の明示」です。
患者さんやケアマネジャーさんを安心させるためにも、メニューや価格の明示は必須といえます。
どのようなメニューを提供しているのか、それがいくらなのか具体的に記載しましょう。
また料金以外にも「保険適用の有無や割合」「往療料金の有無」など、サービスを利用する上で必要な金額はすべて明記しておきましょう^^
4. 事例
4つ目は「事例」です。あなたの施術を受けて「患者さんの身体が良くなった事例」をホームページで紹介しましょう。
患者さんからの了承を得た上で、「どのような施術を行いどう改善したのか」や「患者さんの感想」などを記載してみてください。
そうすることで、ホームページを訪れた人から「この鍼灸マッサージは評判が良さそう」「自分と同じ悩みを持つ人がオススメしているからいいかもしれない」などと思ってもらえます。
5. 正確な基本情報の開示
5つ目は「正確な基本情報の開示」です。
ケアマネジャーさんや患者さんを不安にさせないためにも、訪問時間や住所などの基本情報の開示は重要です。
【訪問時間と臨時休業】
訪問系の仕事だと「明確な訪問時間が決まっていない」という方も多いです。
しかし、訪問時間が明記されていないと、ケアマネジャーさん側も「いつお願いすれば良いかわからない」と困ってしまいます。
そのため基本的な訪問時間を設定しておきましょう。
定休日が定まっていない場合は、臨時休業があるという点だけは記載しておいてくださいね^^
【住所と連絡先】
「自宅兼事務所」としているなど、住所を記載できない場合もあるかと思います。
その場合は、「お申し込み後に詳細住所をお伝えする旨」を記載しておきましょう。その際は連絡先も必ず明記しておいてくださいね。
【コラム】訪問鍼灸マッサージで集客施策を行う上で注意すべき広告規制について
集客するためにチラシや情報誌、SNS(広告)などを活用しますが、その際に考えておかなければならないのが「広告規制」です。
鍼灸やマッサージの広告では、「あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律」の第7条(あはき法)で定められている事項以外は記載できません。
違反した場合、一定期間の業務停止や免許取消などの処置がされる可能性がありますので、しっかり遵守しておきましょう。(知らなかったでは済まされません ><)
まず、記載できる項目は以下の通りです。
- 施術者の氏名、住所
- 業務の種類(はり・きゅう・小児鍼など)
- 施術所の名称、電話番号、所在場所
- 施術日、施術時間
- 医療保険療養費支給申請ができる旨(医師の同意が必要な旨を明示するという条件付き)
- その他厚生労働大臣が指定する事項
続いて、記載できない項目はこちらです。
- 適応症の記載(更年期障害・腰痛・肩こりなど)
- 治療・治るという表現(治療→施術に変更することで掲載可)
- 施術方法や手技、それに関係する写真や画像
- 経歴・実績(「これまでに〇〇人の施術実績」など)
- 法律以外の疑似医療行為
- 患者が医療機関と勘違いしてしまいそうなワード(クリニック・治療院など)
- 「誇大広告」や「比較優良広告」(「最先端」「満足度No.1」「施術前施術後の写真」など)
【参照】あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師及び柔道整復師等の広告に関する検討会(厚生省)
ご覧いただいてわかるように、チラシの記載条件は厳しめです。
基本的に訪問鍼灸マッサージに直接つなげるような表現はできません。
ですが、たとえば「腰痛改善体験会」や「痛みを緩和する長生き勉強会」といった、規制に引っかからない範囲で、ケアマネジャーさんや患者さんの目を引く工夫はできます。
チラシの記載条件は厳しいですが、ホームページには上記のような厳しい規制が適用されません(2021年5月現在)。
理由は「患者が自ら求めて入手する情報については、適切な情報提供が円滑に行われる必要がある」という業界の考え方があるためです。
もちろんホームページであっても、誇大表現や医療を連想させる表現はできません。
ただし一定の条件を満たせば、チラシや広告よりも規制が緩くなるため、あなたのサービスの魅力をよりアピールしやすくなります。
【事例】鍼灸師集客成功事例
それでは最後に、私が講師を務める「ロングセラー起業講座」に参加していて、集客に成功された方の事例をご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
SNSや訪問営業をせずに、ほぼ0から18人の新規集客に成功
ロングセラー起業講座の塾生さんであり、会社員から独立して今では鍼灸師として活躍している岡崎敏修さんの事例です。
独立当初、患者さんがほぼ0で悩んでいたところ、ロングセラー起業講座に入塾。わずか1ヶ月で18人の新規集客を達成しています。
【岡崎さんの実際の声】
サラリーマン時代は「集客」について考える機会がなかったため、独立後はマインドやセールスについて右も左もわからないような状態でした。
施策を思いついても、確信が持てないので行動にブレーキがかかり、なにをやるにしても時間がかかっていました。
そこで川越さんのロングセラー起業塾への入塾を決意。
驚くことに、入塾してからは悩みがすぐに解消されるようになったんです。
自分がやろうとしていることに迷っても聞けば一発で解消できるため、行動が早くなり時間的なロスがなくなりました。悩む時間がなくなっているので、その分の時間を買っているようなイメージです。
塾は実践形式になっていて、仲間やパートナーと一緒に考えながら、成功するためのマインドやセールスについて学びます。
ただコンサルティングを受けるだけとは違い、改善点を指摘し合える仲間がいるため、自分自身が一歩ずつ前進していることを実感できますね。
机上の空論ではなく、川越さん自身が経験してきたことを元にアドバイスくれるので、相談後すぐに実践できました。
悩むことがなくなり、スピード感を持って行動できるようになった結果、入塾して1ヶ月で18人の新規集客ができたと思っています。
【まとめ】訪問鍼灸マッサージの開業方法について
本記事では、訪問鍼灸マッサージの開業方法について以下のポイントを中心にお伝えしました。
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訪問鍼灸マッサージは、少子高齢化によって需要が増え続けている上に、資格さえあれば自宅でも開業できます。
そのため冒頭でもお伝えしたように、あなた自身が開業を本気で考えていて悩んでいる場合は、「今すぐにでも開業すべき」です。
しかし、開業すること自体を目標にしてはいけません。もっとも大切なのは「開業後、どう患者さんを集めるか」ということです。
私はこれまで多くの専門家の方をコンサルティングしてきましたが、やはり「集客」に悩みを抱える方が多いです。
起業をすると自分が望むサービスを提供できる一方で、あなた自身で患者さんを獲得しなければなりません。そしてこれが思った以上に難しいため、集客で苦しむ起業家が後を絶たないのです。
集客の原点は集客施策のようなテクニックではなく、心と心のつながりです。
患者さん一人ひとりのことを大切にしながら集客力を上げることで、「一生愛される訪問鍼灸マッサージ師」へとつながります。
本ブログでは、今後も訪問鍼灸マッサージに関して役立つ情報をお届けしサポートしていきます。
私のビジョンは、1人でも多くの起業家に「持続可能な成果」を作り出す支援をしていくこと。本ブログを通して、あなたのお役に立てれば嬉しいです。
このほかにも、カウンセラー・セラピストのための集客に欠かせない秘訣をご紹介しています。
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