失敗しない!訪問マッサージ師の開業完全マニュアル!開業後の集客につい ても徹底解説
「訪問マッサージを開業したいけど、開業の手順が分からない」
「開業する際、どのような届出が必要なのか知りたい」
「開業後、売上を出せるか不安。お客さんが来なかったらどうしよう・・・」
本記事はこのような方に向けた記事です。
今、この記事を読んでいる方は、鍼灸やマッサージの専門学校を卒業後、整体院でマッサージ師として活躍されているのではないしょうか?
いずれにせよ、さまざまな状況の中「まもなく開業したい!」と考えているはずです。
ですが、「無事に開業できるだろうか」「訪問マッサージで開業したいけど、売上を出せるか不安・・・」などと悩んでいる方も多いはず。
でも大丈夫です。訪問マッサージ師の方をはじめ、数多くの方をコンサルティングしてきましたが、ほとんどの方が最初は「開業方法が分からない」と相談をくださいます。
そこで今回の記事では、
- 訪問マッサージの開業方法
- 訪問マッサージのメリットやデメリット
- 事業を軌道に乗せるまでの集客ステップ
についてお伝えします。
余談ですが、私は本当にツライ腰痛に悩まされ、思うように仕事に取り組めない時期がありました。
寝ても覚めても腰痛に悩まされ、挙句には鬱状態になってしまったことも・・・。精神状態が悪かったからか、信頼する人に裏切られたり、愛する人と別れなければならなかたったりと、本当に何事もうまくいかない時期がありました。
腰痛が原因で負のサイクルに陥ってしまい、心身ともに疲弊する毎日。もうこれ以上頑張れない・・・と挫折しかけたことも度々ありました。
そんな私を救ってくれたのは地元の鍼灸・マッサージの先生でした。
マッサージの先生と出会ったことで、腰痛で悩まされる毎日から開放され、仕事のパフォーマンスも上がり、満足のいく仕事が出来るようになりました。
このようにマッサージには「誰かを助ける、幸せにする」という本当に素晴らしい効果がありますよね^^
これから開業したいと考えている方の中にも、「自分のマッサージでより多くの人を幸せにしたい」と思っている方もいらっしゃるはずです。
一方で、せっかく素晴らしい技術を持っているのに、開業手順や集客に自信がないだけで開業を諦めてしまうのももったいありません。
「長く愛されるロングセラーのマッサージの先生」が増えるということは、先生たちの施術をより多くの患者さんが受けて助けられているということ。
そんなに素晴らしいことはありません。
そのような状態が現実になるように、「訪問マッサージの開業方法」について全力で書いていきますね!
ロングセラー起業コンサルタント川越 恵
内定先の倒産をきっかけに起業し、社会貢献事業を含めた3つの事業を在宅経営中。起業して約11年。
著書に『口コミ集客で「一生愛される起業家」になる方法』があり、発売後7日で増刷し、ベストセラーに。
「煽らない、売り込まない、自分の心に嘘をつかない」を合言葉に、クライアントに感謝される「ロングセラー起業」を伝える。
目次
そもそも訪問マッサージで開業すべき?訪問マッサージの需要について
この記事を読んでいるあなたは、訪問マッサージで開業したいけどなかなか踏み切れないといった状況かもしれませんね。
結論をお伝えすると、もしあなたが本当に開業をしたいと思っていて、悩んでいるのであれば訪問マッサージでの開業は「今すぐにでもすべき」です。
あえて急かすように言ってしまいましたが、「今すぐにでも開業した方が良いですよ!」と言いたくなるくらい、いま訪問マッサージには需要があります。
近年の日本は「少子高齢化」が進んでいますよね。
4人に1人が65歳以上の高齢者ともいわれていて、それに伴い介護施設への入居者や在宅ケアが必要な方が増えているのです。
まさに訪問マッサージは、そういった「自力で歩くのが困難な方」に向けてサービスを提供します。
このような理由から、たしかに訪問マッサージで開業する人は増えていますが、まだまだ需要の方が多いという現状です。
そのため訪問マッサージ業界に参入するのはチャンスといえます。
また訪問マッサージは「健康保険制度」を利用したビジネスのため、大手も中小企業も同じ価格でのサービス提供になります。そのため価格競争が起こりにくいのが特徴です。
訪問マッサージとして開業するメリット・デメリット
現代の日本では、高齢化社会によって訪問マッサージの需要が高まっているとお伝えしました。
たしかに需要があることは確かです。ですが開業する前に、まずは訪問マッサージの良い点や難しい点を押さえておきましょう。
ここでは、訪問マッサージのメリットやデメリットについてお伝えします。
メリット
まずはメリットから見てみましょう。
- 開業資金・固定費が少ない
- 入金が確実
- AIなどのテクノロジーに淘汰されにくい
1. 開業資金・固定費が少ない
1つ目は「開業資金・固定費が少ない」ことです。
普通ビジネスを始めるとなると、テナント料や仕入れ代、人件費などたくさんのお金がかかります。業種によっては「開業だけで数千万円かかった・・・」なんてこともザラにあるのです。
一方、訪問マッサージの初期費用は、10万円程度ではじめることもできます。
主にパソコンや保険料、名刺の作成費用、移動するための自転車の購入費用などです。自宅を事務所代わりにしてしまえば、テナントを借りる必要はありません。
そのため固定費もほとんどかからないので、訪問マッサージは資格さえ持っていれば、低コストですぐに開業できます。
2. 入金が確実
2つ目は「入金が確実」であること。
先ほどお伝えしたように、訪問マッサージは国の「健康保険制度」を適用できるビジネスです。たとえば自己負担が1割の方の場合、残りの9割は国から支払われます。
そのため、決まった金額が確実に振り込まれる安心感があります。
このようなビジネスは、医療関係を除いて他にはあまりないでしょう。仮に他のビジネスをやっていて、相手から支払いがなかった場合、「支払ってください」と催促するのも心苦しいですよね;;
その点、訪問マッサージは安心です。
入金されない心配がないため、より利用者様へのサービスに集中できるようになります。
3. AIなどのテクノロジーに淘汰されにくい
3つ目は「AIなどのテクノロジーに淘汰されにくい」ことです。
「これからの時代はロボットに仕事が奪われる!」なんて話をよく耳にしますし、多くの業種業界でAI化が進んでいます。もちろんすでにマッサージのできるロボットも存在しています。
しかし、自分の足で歩くことが難しい方に対して繊細なマッサージを施すことは、やはり人間の手でしかできません。
さらにロボットに施術されるのは患者さんの心理的不安が大きいため、導入されるためには長い年月をかけてテストを重ねる必要があります。
ですので、「今すぐロボットに代替されるかも・・・」といった心配はしなくて大丈夫です。
科学の進歩にもよりますが、10年20年でロボットに代わることはないでしょう。
デメリット
続いてデメリットを見てみましょう。
- 店舗がないため信用されにくい
- 価格競争がないので別の差別化が必要
- すべてを一人で行う必要がある
1. 店舗がないため信用されにくい
1つ目は「店舗がないため信用されにくい」ことです。
訪問マッサージでは、飲食店や小売店のような「固定店舗」を持たず、お客さんの自宅や施設に訪問して施術を行います。
そのため、お客さんから「店舗がないみたいだけど大丈夫かな?」「住所が自宅なのが少し心配・・・」と思われる可能性があります。
事実、固定店舗を持っている人と比べて第一印象は良く思われないことが多いようです。
ですが、一度施術を行って「信頼できる人」だと思ってもらえば、信用度は一気に高まるでしょう。
相手から信用してもらうまでに時間がかかってしまうことを念頭に、一人ひとりへの施術を着実に積み重ねてくださいね^^
2. 価格競争がないので別の差別化が必要
2つ目は「価格競争がないので別の差別化が必要」であること。
先述のように訪問マッサージは、料金の9割は国が支払ってくれるため、価格競争が起こりにくいです。
価格競争が起こりにくいということは、他の訪問マッサージと「料金の安さ」で勝負できないとも言い換えられます。
そのため、料金以外の部分で差別化をはかる必要があります。
たとえばホームページなどで施術者の人柄をアピールする、患者さんやケアマネジャーさんに対する想いを伝える、など「この人にお願いしたいな」と思ってもらえるようなアピールをすることが重要です。
3. すべてを一人で行う必要がある
3つ目は「すべてを一人で行う必要がある」ことです。
自分ひとりで開業した場合、事業に関する業務はすべて自分でこなさなければなりません。
- 集客
- 営業
- 施術
- 経理
- アフターフォロー
- 情報発信
- レセプト
- ホームページの管理・運用
ほかにもありますが、これらを一人で行う必要があります。
わたしも経営者なので経験がありますが、これらを一人で全部やるのは正直かなり大変です。
特に開業してから数ヶ月は多忙なので、プライベートを楽しむ余裕もあまりないかもしれません。
もちろん一人で全ての業務を頑張ることは大切です。
ただ、事業が軌道に乗って売上に余裕が出てきたら、営業や事務作業を誰かに任せるなどして対応するのも良いでしょう。
訪問マッサージで開業する手順と必要な資格とは?
ここまでメリットやデメリットについてお伝えしましたが、訪問マッサージで開業するにはどのような手順を踏めば良いのでしょうか。
開業のイメージを掴むためにも、具体的な手順や資格について押さえておきましょう。
国家資格試験に合格して免許を取得する
患者さんの自宅や施設に出向く訪問マッサージは、「あん摩マッサージ指圧師」もしくは「鍼灸師」の資格が必要になります。
あん摩マッサージ指圧師、鍼灸師ともに国家資格です。
あん摩マッサージ指圧師の場合は国から認定を受けた専門学校で3年間勉強し、のちに国家試験に合格することで資格を取得できます。
鍼灸師の場合は専門学校の「鍼灸科」を修了してから国家試験に合格することで資格取得可能です。
あん摩マッサージ指圧師のみの場合は、「訪問マッサージ」という形で個人開業できます。
ですが、鍼灸師の資格のみで訪問マッサージを提供する場合、「訪問鍼灸」として開業することになるので要注意です。
両方の資格をお持ちの場合は「訪問鍼灸マッサージ」として開業が可能です。
鍼灸師の場合、「もみほぐし」という形で施術はできますが、あくまでも鍼灸の施術の一環としてサービスを提供することになり、その際マッサージは保険適用できないので要注意。
そのため訪問マッサージを本格的に実施したいという場合は、あん摩マッサージ指圧師の資格を取っておくのがスムーズでしょう。
「鍼灸師の資格のみで訪問マッサージを開業したい」という方もいるかと思いますが、それでも可能ですので、上記の点を気をつけながら開業してくださいね^^
【参照】厚生労働省 | 第28回あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師国家試験の合格発表について
開設届(将来的に事業を大きくする場合)
訪問マッサージであれば必要ありませんが、施術所を構えてサービスを提供する場合、「開設届」が必要です。
この記事を読んでいるあなたは、「まずは訪問マッサージを開業したい」と考えているはずですよね。そのため開設届は出さなくても問題ありません。
もし事業が軌道に乗って施術所を構えるときは、開設届けが必要であることを覚えておきましょう。
出張届け(一人治療家しか使えない届け出)
店舗を構えず一人で訪問マッサージを行う場合、「出張届」があれば開業できます。
「業務開始届」とも呼ばれており、基本的には業務開始から10日以内に各自治体の保健所に提出します。
また出張施術業務を休止または廃止、再開するときは「業務休止届」が必要です。
鍼灸マッサージ師会へ入会
最後に「鍼灸マッサージ師会」へ入会しましょう。
鍼灸マッサージ師会とは、はり師、きゅう師、あん摩マッサージ師によって構成される法人団体です。
入会の義務はありませんが、入会することで医療保険の代理申請ができたり、電話やセミナー等によるサポートを受けられたりと、さまざまなメリットがあります。
また入会と同時に「賠償保険」への加入も申し込めるため便利です。
詳しいことは電話で問い合わせすれば親切に答えてくれます。鍼灸マッサージ師会へ入会することで、保険周りの業務がスムーズに進みますよ。
訪問マッサージ開業のビジネスのカタチ
ひとくちに訪問マッサージで「起業」といっても、自分が施術者となって自宅を訪問する方法、あるいはオーナーとなって有資格者を雇う方法などさまざまです。
特に押さえておきたい方法は以下の3つです。
- フランチャイズ加盟
- 開業コンサルティングを利用
- 有資格者を雇用して多店舗展開
1. フランチャイズ加盟
開業しようと思ったときにまず考えるのが「フランチャイズ加盟」です。
特に未経験の方だと「フランチャイズ」という言葉に魅力を感じるかと思います。
しかし、一度フランチャイズに加盟すると廃業までロイヤリティを払い続けなければならない場合もあるため、慎重に考える必要があります。
【メリット】
- 親企業の商号・商標許可がもらえるため集客しやすい
- 採用から集客までサポート体制が整っている
【デメリット】
- 初期費用が高い(100〜800万円程度)
- ロイヤリティがかかる(5〜25%程度)
- 経営方針の変更が難しい
2. 開業コンサルティングを利用
フランチャイズへの加盟はお金がかかるため、「開業コンサルティング」を利用する人も多いです。
開業コンサルティングとは一言でいうと「開業をスムーズに行うために専門家からアドバイスをもらう」ことです。
メリットやデメリットは以下の通りです。
【メリット】
- フランチャイズよりも費用が安い
- 単発料金なのでロイヤリティがない
- マッサージ経験者ならではの知識を身に付けられる
【デメリット】
- 単発が多いため長期的なサポートが見込めない
- コンサル側の経験・手腕によって内容に差がある
3. 有資格者を雇用して多店舗展開
最後は、有資格者を雇用して多店舗展開する方法です。
自分が「オーナー」になることで訪問マッサージの経営を行います。
メリットやデメリットは以下の通りです。
【メリット】
- 自分が資格を持っていなくても開業できる
- 店舗が多いので大きな売上を見込める
【デメリット】
- 開業資金がかかる
- 毎月の人件費が発生する
- 従業員の管理や教育に手間がかかる
【必見】訪問マッサージで開業してから安定経営の軌道に乗せる具体的な集客ステップ
開業しても、経営が安定するまでは不安ですよね。
そこで、訪問マッサージで開業してから安定経営の軌道に乗せるまでのステップをご紹介します。
具体的には以下の4ステップです。
- モニター獲得
- モニターから熱意ある感想をもらう
- その感想をもとに集客を拡大する
- リピーター、ファンを増やす
ステップ1.モニター獲得
まずは「モニター獲得」を行います。
「モニター」はテレビやインターネットで聞きなじみのある言葉ですよね。
いわゆる「消費者モニター」のことで、企業が提供する商品・サービスを実際に利用して、意見を言う人のことを指します。
開業当初はノウハウも少ないため、いきなり大々的に売り出すと、売れなかった時に大赤字になってしまいますよね。
そこで 、モニターという名の「小さなテスト販売」をするのです。モニターが好評だったら、少しずつ販売を増やしていきます。
ですが、「開業してないのにモニターってどうやって集めるの?」と思いますよね。
そういった場合は、まずはあなた自身のご家族や知り合いの方に「無料の施術体験」を提供して、感想をいただくのが良いでしょう。
ステップ2.モニターから熱意ある感想をもらう
その後、モニターを受けてくれた方から「熱意のある感想」をもらいましょう。
ホームページで熱意ある感想を紹介することで、ページを見た人から「ここのマッサージは効果がありそう」「自分と同じ悩みを持つ人がオススメしてるからいいかもしれない」と思ってもらえます。
そこから徐々に口コミが広がり、新規顧客の獲得につながるのです。
ステップ3.その感想をもとに集客を拡大する
感想をもらったらオフラインやWebを活用して、さらに集客を拡大しましょう。
訪問マッサージでは、初めての患者さんに「いかにリピーターになってもらうか」が重要です。
そのため、大量の新規顧客を集めるのではなく、「一人のお客さんと長くお付き合いする」ことを考えましょう。
リピーターを大切にしつつ集客を拡大するには、紹介(営業)とホームページがオススメ。
まずケアマネジャーさんに営業をして、患者さんを紹介してもらいます。
ケアマネジャーさんへの初回訪問で「モニターからの感想」をお渡しすることで、紹介ハードルが大きく下がります。
「いただいたお喜びの声です」と伝えつつ、モニターからの感想をまとめた簡単なパンフレットを渡せば、ケアマネジャーさんからの信頼度も上がるでしょう。
そこで知り合った患者さんに対して質の高いサービスを提供し、「熱意ある感想」をもらってホームページで公開し、口コミを拡げます。
その他チラシや広告でも効果は見込めますが、紹介やホームページよりはリピーターになってもらいにくいでしょう。また表記に規制があるため、記載内容にも注意が必要です。
ステップ4.リピーター、ファンを増やす
売上が伸びてきたら、さらにリピーターやファンを増やしましょう。
訪問マッサージでは、患者さんはもちろんケアマネジャーさんからのリピートが大切です。
そのため患者さんと同じくらい、ケアマネジャーさんとのコミュニケーションも大事にしてくださいね。
たとえば患者さんの様子をケアマネジャーさんに伝えたり、紹介いただいたことに対して感謝の気持ちを伝えたり、など相手に喜んでもらえるようなコミュニケーションを意識しましょう。
患者さんとケアマネジャーさんとの信頼関係を築くのには時間がかかりますが、一人ひとりとしっかりと向き合えば、次第にあなたの口コミや評判が上がり、気づけばたくさんの人がファンになってくれますよ^^
訪問マッサージで集客施策を行う上で意識すべき広告規制について
集客するためにチラシや情報誌、SNS(広告)などを活用しますが、その際に考えておかなければならないのが「広告規制」です。
鍼灸やマッサージの広告では、「あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律」の第7条(あはき法)で定められている事項以外は記載できません。
違反した場合、一定期間の業務停止や免許取消などの処置がされる可能性がありますので、しっかり遵守しておきましょう。(知らなかったでは済まされません >< )
まず、記載できる項目は以下の通りです。
- 施術者の氏名、住所
- 業務の種類(はり・きゅう・小児鍼など)
- 施術所の名称、電話番号、所在場所
- 施術日、施術時間
- 医療保険療養費支給申請ができる旨(医師の同意が必要な旨を明示するという条件付き)
- その他厚生労働大臣が指定する事項
続いて、記載できない項目はこちらです。
- 適応症の記載(更年期障害・腰痛・肩こりなど)
- 治療・治るという表現(治療→施術に変更することで掲載可)
- 施術方法や手技、それに関係する写真や画像
- 経歴・実績(「これまでに〇〇人の施術実績」など)
- 法律以外の疑似医療行為
- 患者が医療機関と勘違いしてしまいそうなワード(クリニック・治療院など)
- 「誇大広告」や「比較優良広告」(「最先端」「満足度No.1」「施術前施術後の写真」など)
【参照】あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師及び柔道整復師等の広告に関する検討会(厚生省)
ただし、ホームページには上記のような厳しい規制が適用されません(2021年3月現在)。
理由は「患者が自ら求めて入手する情報については、適切な情報提供が円滑に行われる必要がある」という業界の考え方があるためです。
もちろんホームページであっても、誇大表現や医療を連想させる表現はできません。
ただし一定の条件を満たせば、チラシや広告よりも規制が緩くなるため、あなたのサービスの魅力をよりアピールしやすくなります。
訪問マッサージでホームページが必要な理由と掲載すべき情報とは?
多くの人から認知してもらうためにもホームページは重要です。
特に訪問マッサージにおいては、ホームページがあるかないかで売上にも大きな差が生まれます。
では一体なぜホームページが必要なのか、その理由とホームページに記載すべき情報について見ていきましょう。
お客さんは「ネット検索」から入る可能性が高い
いま、多くの人の中で「なにかあるとインターネットで検索する」という行動が当たり前となっています。
それらを考えると、ホームページを持っていた方が有利に働くでしょう。
またホームページを持っておくことには以下のようなメリットがあります。
- お客さんから信頼してもらいやすくなる
- チラシよりも伝えられる情報の幅が広い
ホームページがあるのとないのとでは、お客さんからの「信頼度」がガラッと変わります。
たとえば、あなたがケアマネジャーさんに営業をした後、ケアマネジャーさんはあなたのことをネットで検索する可能性があるのです。
ケアマネジャーさんからすると、「どんな人なのかわからない状態では患者さんに施術をお願いできない」のが本音。
さらに、患者さん本人やその家族の方がネット検索する可能性もあります。
仮に検索された場合、ホームページを持っておくことで「信頼性」を担保できるのです。
また先ほど「チラシは広告規制が厳しい」とお伝えしました。実際のところ、広告チラシや情報誌では、あなたの経歴や施術方法の情報ですら掲載できません ><
一方のホームページは、広告チラシや情報誌よりも記載内容の規制が緩いため、あなたの魅力や他の訪問マッサージとの違いも伝えやすくなります。
他との差別化を図るためにも、積極的にホームページを活用しましょう。
問合せを増やすためにホームページに掲載すべき情報
ホームページ集客で大切なのは「問い合わせ」を増やすことです。
そこで、ケアマネジャーさんや患者さんがあなたのホームページを見た後に、問合せをうながすために掲載すべき5つの情報をご紹介します。
- 施術者の雰囲気を伝える
- 差別化ポイントを伝える
- メニューと価格の明示
- 事例
- 正確な基本情報の開示
1. 施術者の雰囲気を伝える
1つ目は「施術者の雰囲気を伝える」こと。これは非常に大切なポイントです。
ケアマネジャーさんや患者さんは、施術者はどんな人なのか、自分と相性が良さそうか、をしっかり見ていますし気にしています。
施術者は、患者さんにとって「自分の体を預ける相手」になるため、慎重にあなたを見定めたいと思うのも当然ですよね。
そこで、あなた自身のマッサージや患者さんに対する「思い」を伝える、笑顔のプロフィール写真を掲載するなど、「信頼され共感されるプロフィール」を記載しましょう。
そうすることでケアマネジャーさんや患者さんに安心感を与えられます。
2. 差別化ポイントを伝える
2つ目は「差別化ポイントを伝える」です。
差別化というと難しいので、言いかえるなら「他院ではなくあなたを選ぶべき理由」ですね。
先ほどの「あなた自身の思い」やサービス内容について、他院との違いを示しつつ積極的にアピールしましょう。
ただし先ほどお伝えした「広告規制」に違反しない程度に記載するよう心がけてください。
3. メニューと価格の明示
3つ目は「メニューと価格の明示」です。
メニューや価格が曖昧だと、患者さんやケアマネジャーさんに不安を抱かせてしまいます。
どのようなメニューを提供しているのか、それがいくらなのか具体的に記載しましょう。
また料金以外にも「保険適用の有無や割合」「往療料金の有無」など、サービスを利用する上で必要な金額はすべて明記しておきましょう^^
4. 事例
4つ目は「事例」です。
ホームページ上で、あなたの訪問マッサージを受けて「患者さんの身体が改善した事例」を紹介しましょう。
患者さんの許可を取った上で、「どのような施術を行いどう改善したのか」や「患者さんの感想」などを記載してみてください。
そうすることで、ホームページを訪れた人から「この訪問マッサージは評判が良さそう」「自分と同じ悩みを持つ人がオススメしてるからいいかもしれない」などと思ってもらえます。
くどいようですが、「広告規制」に違反しない程度に記載するよう心がけてくださいね。
5. 正確な基本情報の開示
5つ目は「正確な基本情報の開示」です。
訪問時間や住所など営業に関する基本情報をしっかりと開示しましょう。ケアマネジャーさんや患者さんを不安にさせないためにも、基本情報の開示は重要です。
【訪問時間と臨時休業】
訪問マッサージの場合、「明確な訪問時間が決まっていない」という方も多いです。
しかし、訪問時間が明記されていないと、ケアマネジャーさん側も「いつお願いすれば良いかわからない」と困ってしまうので、基本的な訪問時間の設定をオススメします。
また休業予定等が決まっていない場合は、臨時休業があるという点だけは記載しておきましょう。
【住所と連絡先】
訪問マッサージだと「自宅兼事務所」としていて、住所を記載できない場合もあるかと思います。
その場合は、「お申し込み後に詳細住所をお伝えする旨」を記載しておきましょう。その際は連絡先も必ず明記しておいてくださいね。
【まとめ】訪問マッサージの開業方法について
本記事では、訪問マッサージの開業方法について以下のポイントを中心にお伝えしました。
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訪問マッサージは、固定店舗を構えるビジネスと比べて手間やコストがかからないため開業が容易です。資格さえ取ってしまえば独立しやすい業種ともいえるでしょう。
しかし、開業すること自体を目標にしてはいけません。
もっとも大切なのは「開業後、どう患者さんを集めるか」ということです。
私はこれまで多くの専門家の方をコンサルティングしてきましたが、やはり「集客」に悩みを抱える方が多いです。
起業をすると自分が望むサービスを提供できる一方で、あなた自身で患者さんを獲得しなければなりません。そしてこれが思った以上に難しいため、集客で苦しむ起業家が後を絶たないのです。
集客の原点は集客施策のようなテクニックではなく、心と心のつながりです。
患者さん一人ひとりのことを大切にしながら集客力を上げることで、「一生愛される訪問マッサージ師」へとつながります。
本ブログでは、今後も訪問マッサージに関して役立つ情報をお届けしサポートしていきます。
私のビジョンは、1人でも多くの起業家に「持続可能な成果」を作り出す支援をしていくこと。本ブログを通して、あなたのお役に立てれば嬉しいです。
このほかにも、カウンセラー・セラピストのための集客に欠かせない秘訣をご紹介しています。
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