失敗しない!起業時のカウンセリング料金の設定ポイント|よくある開業の失敗要因や対処法も紹介【カウンセラー専門コンサルタント監修】
「カウンセラー開業を失敗しない料金の設定方法を知りたい!」
「クライアントさんが離れない料金設定方法を知りたい」
「値上げした料金に合ったサービスを提供できるか不安になる」
カウンセラーの99%が集客に悩んでいると言っても過言ではありませんが、それと同じくらいこの悩みをよく聞きます。それが「カウンセリングの適正料金がわからない」です。
実際に私の起業塾に来られる人のなかにも、カウンセリング料金について上記のような悩みを抱える人も多いです。
私がみなさんにお伝えしたいのは、「料金に左右されずに、カウンセリングの質を上げましょう」です。私がこのように伝える理由をこれから詳しく解説します。
本記事では、失敗しないカウンセラーの料金設定のコツ、カウンセリング料金の相場について徹底解説。
カウンセラーが5年10年と持続可能な起業を実現するための専門コンサルタントである私、川越恵(かわごえ めぐみ)が次のポイントをお伝えします。
- カウンセリング料金の設定に失敗しない6つのポイント
- カウンセリング起業で初期費用や支出を抑えるコツ
- カウンセラーが安定した収入を上げるために必要な7つの力
本記事によって、カウンセリング料金設定の不安を少しでも軽くできたら嬉しいです。
ロングセラー起業コンサルタント川越 恵
内定先の倒産をきっかけに起業し、社会貢献事業を含めた3つの事業を在宅経営中。起業して約11年。
著書に『口コミ集客で「一生愛される起業家」になる方法』があり、発売後7日で増刷し、ベストセラーに。
「煽らない、売り込まない、自分の心に嘘をつかない」を合言葉に、クライアントに感謝される「ロングセラー起業」を伝える。
目次
カウンセリング料金の設定に失敗しない6つのポイント
カウンセリング事業を成功させるためには、適切な料金設定が不可欠です。ここでは、料金設定に失敗しないための6つの重要なポイントを紹介します。
それぞれのポイントについて、具体的な理由や実践方法を詳しく見ていきましょう。
1. 顧客欲しさに安売りしない
集客が伸び悩む起業時は顧客獲得に焦りがちですが、安易な値下げは避けるべきです。低単価のサービスを長期的に提供し続けると、経営を圧迫してしまう可能性があるからです。
そして低価格のカウンセリングは、あなたのサービスの価値を下げてしまいます。同じ商品でも値段が高い方が質が良いと連想する人が多いように、カウンセリングでも同じことがいえます。
たとえば、あなたが60分のカウンセリングを3,000円で提供したとしましょう。最初は、価格に惹かれたクライアントさんを多く集められるかもしれません。
しかし、仮に月商30万円以上を目指す場合、目標達成のためには毎日稼働して1日に3人以上を集客しなければなりません。(1日3人をカウンセリングしても1日0.9万円、30日で27万円です)
このような薄利多売を防ぐためには、顧客欲しさに値下げをしないこと。自信を持って自分の適正価格を設定し、その価値をクライアントさんに明確に伝えることが重要です。
2. 地域の特性を把握する
カウンセリングの料金相場や特性は、地域によって大きく異なります。
それに見合った料金でサービスを提供するためには、住民の生活コストや世代や世帯年収相場など、地域の特性を把握することが必要です。
たとえば、東京都のカウンセリング50分の料金相場は平均価格9,200円(中央値9,500円)です。一方の大分県は、平均価格2,800円(中央値2,900円)と、かなりの幅があります(※)。
料金相場が低い地域で「50分のカウンセリングを8,000円で提供します!」といっても、高すぎると感じる人が多いでしょう。逆に、料金相場が高い地域で3,000円を掲げても、自分の悩み解決に真剣な人が集まりにくくなります。
さらに、地域の特性に合わせてカウンセリング内容の調整も考慮しましょう。
たとえば受験が盛んな地域では、親子関係に関するカウンセリングの需要が見込まれます。一方、企業にお勤めの人が多く住む地域では、産業カウンセラーやメンタル心理カウンセラーの資格を活かしたいカウンセラーが集客しやすいといえます。
3. 知人に希望価格を聞かない
知人に希望価格を聞くと、適正な価格が提示されないことが多いです。
これは、知人があなたのカウンセリングの価値を理解していなかったり、友人としてあなたを応援したい気持ちから安い価格を勧めたりするためです。
とくに、知人が有料のカウンセリングを受けた経験がなかったり、カウンセラーの仕事について詳しくなかったりすると、適切な料金がわかりません。
料金について相談するときは、同業者や業界の専門家、ビジネスコンサルタントなどに相談することをオススメします。彼らは市場の実態や適正価格について、より客観的なアドバイスを提供してくれるでしょう。
また、カウンセラー対象のセミナーや専門家のブログなどで情報収集するのも良い方法です。
4. お金をいただくことに罪悪感を抱かない
多くのカウンセラーは、人助けをしているという意識から、対価を受け取ることに罪悪感を抱きがちです。とくに真面目な人、人に尽くすのが好きな人に多い傾向ですね。
適切な料金を設定し、それに見合うカウンセリングを提供することは、プロとしての責任でもあります。罪悪感が生まれたときは、スキルを磨いて「価格に見合ったカウンセリングをする!」とカウンセラーとしての誇りを持ってください。
また、適正な収入を得ることで、あなた自身のスキルアップに投資でき、結果としてクライアントさんにより良いサービスを提供できます。
お金を受け取ることは、あなたの専門性と時間に対する正当な評価であると考えましょう。プロ意識を持てば、堂々と料金を設定できるようになりますよ。
5. カウンセリングスキルをつねに磨く
料金設定で悩むときは、自身のカウンセリングの質に自信がないときが多いです。悩んだときこそ、カウンセリングのスキルアップを意識しましょう。
カウンセリングの勉強は、資格取得のときだけではありません。毎日のクライアントさん対応はもちろん、友人や知人とのやり取りでも勉強できます。
さらに、定期的なワークショップやセミナーへの参加、専門書の購読、同業者との情報交換も効果的です。
カウンセリング業界は日々進化しており、新しい理論や技法がつねに生まれています。
自身のスキルを継続的に向上させることは、提供するサービスの質を高め、結果として適切な料金設定に役立ちますよ。
6. 告知もなく急に値上げをしない
突然の値上げは既存のクライアントさんの信頼を損なう可能性があります。値上げするときは、十分な告知期間を設け、その理由を明確に説明しましょう。
たとえば「3か月後より料金を改定いたします」のように、事前に通知しましょう。熱心なクライアントさんであれば、値上げに関係なくリピートしてくれるはずです。
同時に、値上げの理由(例:新しい資格の取得、サービス内容の拡充など)も丁寧に説明します。もちろん、値上げと同時にサービスの質も向上させることを忘れないでください。クライアントさんからの理解を得やすくなるので!
適切なコミュニケーションと計画的な実施により、スムーズな料金改定が可能になりますよ。
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ジャンル別カウンセリング料金相場
カウンセリングの料金設定は、提供形態によって異なります。ここでは、主要な3つのカウンセリング形態の料金相場を紹介します。
ただし、これはあくまで平均的な相場です。料金は専門性や提供する価値によって適切に調整する必要があるので、あくまでも参考にしてくださいね。
1. オンラインカウンセリング:1時間5,000円
オンラインカウンセリングは、手軽に受けられるサービスとして、近年急速に普及しています。
一般的な料金相場は1時間あたり5,000円程度。カウンセラーの経験や専門性によって3,000円から10,000円まで幅があります。
カウンセラーは、テナント家賃や家具などのコストを抑えられるため、対面カウンセリングよりも低価格で提供できます。
2. 対面カウンセリング:1時間8,000円
対面カウンセリングの一般的な料金相場は、1時間あたり8,000円程度です。
こちらも、カウンセラーの経験や専門性、地域によって5,000円から15,000円まで幅があります。
対面カウンセリングのメリットは、クライアントさんと直接会ってコミュニケーションできること、オンライン画面や電話では伝わりにくいクライアントさんの状態を確認できることです。
一方で、カウンセリングルームの賃料や光熱費などの固定費がかかるため、オンラインよりも高めの料金設定になりがちです。料金を決めるときは、これらの経費も考慮に入れる必要があります。
3. 電話カウンセリング:1分150~200円
電話カウンセリングの料金相場は、1分あたり150円から200円程度。30分のカウンセリングでは、4,500円から6,000円になります。
電話カウンセリングの特徴は、クライアントの匿名性が高く、時間や場所の制約が少ないことです。とくに顔が見えるカウンセリングに抵抗がある人や、緊急時のサポートに適しています。
料金設定のときは、短時間での効果的なカウンセリングスキルが求められることを考慮しましょう。(少しでも稼ごうと、わざと時間を伸ばすことは厳禁です!)
また、カウンセリングを提供するサービス会社によっては、電話だけでなく、チャットやメールの相談にも対応しているところもあります。
カウンセリング起業で初期費用や支出を抑えるコツ
少しでも利益を得るために、カウンセリング料金の改訂だけを考える人がたくさんいます。しかし、初期費用や普段の支出を見直すことで、利益を増やすことも可能です。
ここでは、コストを抑えながらも質の高いサービスを提供するための5つのコツを紹介します。
1. テナント賃貸よりもレンタルスペースを利用する
カウンセリングルームを開設するとき、テナント賃貸よりもレンタルスペースを利用することで、初期費用や固定費を大幅に抑えることも可能です。
専用のオフィスを借りるよりも、必要な時間だけ利用できるレンタルスペースを活用することで固定費を抑えられます。
また、1日単位や時間単位で利用できるコワーキングスペースや、会議室のレンタルサービスを使う方法もあります。
これらのスペースはWi-Fiやプリンター、テーブルやソファなどの最低限の設備が整っているので、クライアントさんが安心できる環境を提供しやすいです。
ただし、カウンセリングルームの住所が安定しないこと、稼働がレンタルスペースの予約状況に左右されるデメリットもあります。
ある程度の資金が貯まったら、テナント賃貸や自宅開業を視野に入れましょう。
2. 都心部や駅近物件を狙わない
カウンセリングルームの立地選びは、コスト面で大きな影響を与えます。
都心部や駅近の物件はアクセスが便利である一方、賃料が高くなりがちです。
代わりに、駅から少し離れた場所や住宅地に囲まれた物件を選ぶことで、大幅にコストを抑えられます。
たとえば、駅から徒歩15分程度の場所を選ぶだけで、賃料が半額以下になるケースもあります。また、住宅地のなかにある物件は、静かで落ち着いた雰囲気を提供できるメリットもあります。
ただし、アクセスの悪さがクライアントさんの来訪の障害にならないよう注意が必要です。ホームぺージに最寄駅からの案内図を掲載するなど、クライアントの利便性を考慮した対策をしましょう。
3. 中古品やリサイクル品を活用する
揃える物品によっては、中古品やリサイクル品を使って費用を抑えることも可能です。
たとえば、テーブル、イスなどの大型家具や機材は、廃業などの理由でリサイクルに出された物品を選ぶと新品よりも安く抑えられます。
また、来訪カウンセリングで使う文房具や消毒液などの消耗品は、アスクルなどの専門の通販サイトで安く抑えられることもあります。
だからといって、数十円の違いでお店をハシゴするのに時間をかけたり、安い理由で極度の大量買いするのはやめましょう。
とくに時間はスキルアップのために大変貴重です!無理のない範囲で初期費用を抑える工夫をしましょうね。
4. 低価格のHP作成ツールを利用する
ホームページはカウンセラーの顔となる重要な要素です。しかし、専門業者に作成を依頼すると高額な費用がかかります。
そこで、低価格のHP作成ツールを利用することで、コストを抑えつつ、魅力的なウェブサイトを作成することも可能です。
たとえばペライチでは、予約やメルマガ配信機能がついたスマホ対応のホームページを低価格で作成できます。
この他にも、無料期間を設けているツールもあるので、自分が使いやすいものを試用して選ぶのがオススメです。
5. SNSやブログなどの無料の集客から始める
広告費用を抑えるため、まずはSNSやブログなどの無料ツールを活用した集客から始めましょう。
たとえば、InstagramやFacebookでは、カウンセリングに関する有益な情報や日々の活動を発信することで、潜在的なターゲットとの接点を作れます。
また、noteなどのブログは、より詳細な記事を通じて自身の専門性をアピールできるだけでなく、SEO効果も期待できるのが特徴です。
SNSもブログもハッシュタグを効果的に使用したり、定期的に投稿したりすることで、フォロワーを増やし、認知度を高められます。
さらに、クライアントさんの声や成功事例を共有することで、信頼性の向上にもつながります。
ただし、SNSやブログの運営には一定の時間と労力が必要です。継続的な更新と質の高いコンテンツの提供が重要となるため、無理のないペースで始め、徐々に拡大していきましょう。
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カウンセラー開業に失敗する5つの要因と5つの対処法
カウンセラーとして開業すると、さまざまな課題に直面することがあります。
ここでは、開業に失敗しがちな5つの要因と、それらを克服するための5つの対処法を紹介します。
これらの情報を参考に、自身の事業計画を見直し、成功への道筋を立てていきましょう。
【開業に失敗する5つの要因】
要因1. 低単価の商品しかない
要因2. クライアントとコミュニケーションがとれていない
要因3. マーケティングや集客がうまくできない
要因4. 自身のストレスマネジメントがうまくできない
要因5. カウンセリングスキルが不足している
【開業で失敗しないための5つの対処法】
対処法1. カウンセリングスキルを身につける
対処法2. カウンセラーに適した会話術を身につける
対処法3. 仕事のオンオフを上手に切り替える
対処法4. プロのカウンセラーになることを意識する
対処法5. 自分のポジションを明確にして差別化する
まずは、あなたがこれらの要因に悩んでいないかを自己分析してみてください。
そして、こちらの記事を参考にしてそれぞれの対処法を理解し、実践してみましょう。カウンセラーの開業成功の可能性を高められるはずです。
とくに、継続的なスキルアップと自己管理、そして明確な差別化戦略が重要です。
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カウンセラーが安定した収入を上げるために必要な7つの力
冒頭でお伝えしたとおり、料金設定で悩むカウンセラーは多いです。
私のもとに来られる人も、「クライアントさんが来ないので、値下げを繰り返してしまう」「値上げすると集客できないのでは」と恐怖を感じる人が多いです。
しかし、彼らが次の7つのチカラを身につけることで、料金設定に悩むことなく、自信を持ってカウンセリングの仕事を続けられています。
私が運営している「ロングセラー起業塾」では、この7つのチカラを軸に事業を進めていただいています。
長く愛されるカウンセラーになるためには、ポジション選びや商品作り、金額設定はもちろん、土台となる「自分の在り方」の確立が必須です。
私の「ロングセラーを実現する7つのチカラ」は、カウンセラーなら誰でも取り組める内容になっており、7つが相互に作用して長くかつ安定して仕事を続けられるカウンセラーになれます。
ロングセラー起業塾の内容を詳しく知りたい人は、こちらの記事をご覧ください。きっとあなたのお役に立てるはずです。
【まとめ:1分で要約】起業時にカウンセリング料金の設定に失敗しないポイント
本記事でお伝えした、起業時のカウンセリング料金設定において失敗しないためのポイントは次のとおりです。
- 顧客欲しさに安売りしない
- 地域の特性を把握する
- 知人に希望価格を聞かない
- お金をいただくことに罪悪感を抱かない
- カウンセリングスキルをつねに磨く
- 告知もなく急に値上げをしない
起業時はこれらのポイントをおさえつつ、あなたのカウンセリングの価値をつねに意識しましょう。
適切な料金設定と持続可能なカウンセリング事業の運営が可能となります。
カウンセラーの誰もが料金設定で悩むといっても過言ではありません。
私のブログでは、今後もカウンセラーの起業や集客に役立つ情報を発信していきます。私のブログを通して、あなたのお役に立てれば嬉しいです。
このほかにも、カウンセラー・セラピストのための集客に欠かせない秘訣をご紹介しています。
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