セラピストが開業で成功するための基本5ステップ【セラピスト専門コンサルタント監修】
「サロンを開業したいけど、起業が成功するか不安です」
「開業当初はお金がかかりそう。できれば初期費用を少なくしたい!」
「開業セラピストが安定した収入を長く得られるようになるコツを知りたい」
今この記事を読んでいる人は、個人事業主セラピストとして安定した収入が得られるか不安になっているのではないでしょうか?
自分のお店を持ちたいと願うセラピストにとって、開業は夢への第一歩ですよね。しかし、なかには「いざお店を開くと、失敗したら後戻りできないようで怖い…」と、開業をためらう人も多いかもしれません。
そこで本記事では、カウンセラー・セラピストが5年10年と持続可能な起業を実現するための専門コンサルタントであり現役心理セラピスト(公認心理師)の川越恵(かわごえめぐみ)が、次の3つについてお伝えします。
- セラピストが開業で成功する5ステップ
- 開業時の初期費用を抑えるコツ5つ
- セラピストが開業してから軌道に乗るまでの具体的な手順
さらに後半では、私の起業塾に入塾後1年目で年商750万円、2年目で年商1,000万円を超えた卒業生の事例もご紹介します。
記事全体を読んでいただければ、開業セラピストが抱えやすい不安を払拭して集客に成功するコツがわかるはずです。ぜひ最後までご覧ください!
ロングセラー起業コンサルタント川越 恵
内定先の倒産をきっかけに起業し、社会貢献事業を含めた3つの事業を在宅経営中。起業して約11年。
著書に『口コミ集客で「一生愛される起業家」になる方法』があり、発売後7日で増刷し、ベストセラーに。
「煽らない、売り込まない、自分の心に嘘をつかない」を合言葉に、クライアントに感謝される「ロングセラー起業」を伝える。
目次
セラピストが開業で成功する5ステップ
さっそく、セラピストが開業前から成功するための5ステップをお伝えします。開業セラピストの99%が集客でつまずくといっても過言ではありません。
多くのセラピストが苦手とする集客は、開業前から徹底して対策すれば開業後も安定した収入を得られるようになります。
もちろん、すでに開業した人でも役に立つ情報ばかりなので、ぜひ参考にしてください。
ステップ1:資格やスキルを取得する
まずはセラピストのスキルを身につけましょう。実は、セラピストはジャンルによっては資格がなくても、セラピストと名乗れます。
しかし成功しているセラピストは、セラピストの専門技術だけでなく心理学や接客するうえで必要な資格を取っていることが多いです。
たとえば、クライアントさんがリラックスしやすい空間にするためにアロマの勉強をしたり、カウンセリングスキル向上のために心理学や傾聴を学ぶセラピストもいます。
また業務時間以外でも、スキル向上のヒントを得られるタイミングはたくさんあります。行きつけの美容院や飲食店のスタッフの接客は、自分の接客スキルを上げる参考になるでしょう。
ステップ2:SNSやブログによる集客を行う
実は、開業前でもSNS集客はできます。「まだ開業前なのに?」と驚く人もいるかもしれません。
開業前にSNSアカウントを作成して投稿しておくと、あなたに興味を持つクライアントさんを開業前でも集められます。そして開業後に「お店をオープンします!」と、店名を告知すると認知度も上がります。
また開業前にSNS投稿すると、ターゲットの悩みや願望をリサーチできるメリットも。SNSは「いいね」の数やフォロワー数などのリアクションがすぐわかるので、「クライアントさんが何を求めているのか」が見えるようになりますよ。
- 自分のコンセプトは需要があるのか
- ターゲットは何を解決したいのか
- ターゲットが育った環境はどのような場所か
これらのような、自身のセラピーで役立つ情報をSNSの投稿を通じてリサーチできます。
また、開業前にはアメブロなどを用いたブログを活用するのもオススメです。
ブログとはインターネット上の「日記」のようなもの。私が運営する起業塾の卒業生も、ブログによって安定した集客ができている人が多いです。
ブログもSNSと同様に、書くネタがあれば毎日でも更新可能です。記事数や閲覧数が伸びることで、検索エンジンからの集客も期待できます。
ステップ3:開業届を提出する
セラピストにかかわらず独立してビジネスを始める場合、開業届は必須です。
開業届は税務署に行って書くか、国税庁のHPから書面をダウンロードして自宅で書くかのどちらかを選びましょう。
また、開業届を提出するときに屋号(個人事業主としての名前)をどうするかで悩む方も多いです。屋号は必須ではありませんが、あった方が何かと便利です。しかし、屋号に含めてはいけないワードもあるので、必ず確認しておきましょう。
屋号は個人事業主にとってのいわば「看板」なので、クライアントさんが覚えやすい名前をつけるのが一番ですよ。
個人事業主なら青色申告はやるべき!
開業届を出すときに、気になるのが青色申告をすべきかどうかですよね。
セラピストだけでなく個人事業主の中には「売上がそこまで大きくないと思うから、青色申告はしなくてもよいかも」という理由で、青色申告していない人も多いです。
多くのセラピストを見てきた私は、「開業したてで赤字や事業収入が少ない方こそ、青色申告した方がいい!」と思います。
その最大の理由は、「純損失の繰越控除ができるから」です。わかりやすく説明すると、確定申告で赤字を3年間繰り越せることです。
たとえば起業1年目と2年目に100万円ずつ赤字が出て、3年目で200万円の黒字が出たとしましょう。このとき、2年分の赤字200万円で3年目の黒字が相殺できて、3年目の所得が0になるので、税金がかかりません。
しかし、青色申告をしていない個人事業主は、黒字を相殺できないので、今回のケースだと3年目に所得税の支払いが発生してしまいます。このように「青色申告しておけばよかった」と後悔する個人事業主セラピストも多いです。
ちなみに青色申告には、純損失の繰越控除の他にも、最高65万円の青色申告特別控除などのメリットがあります。
また、令和5年10月からインボイス制度が始まりました。そこで「私の事業は登録した方がよいか」と悩む人も多いかと思います。税関係の制度はつねに変化し続けているので、開業したからには最新の情報を知っておきましょう。詳しくは国税庁のホームページまたはお近くの税務署の情報を参考にしてみてください。
ステップ4:モニターを獲得する
モニター獲得とは、商品やサービスを試しに使ってくれる人を募集することです。モニターという名の「小さなテスト販売」をすることで、それが口コミ集客へとつながっていきます。
モニターは、直接の友人や知り合いに「無料体験」などで募集するのがよいでしょう。知り合いではない方がよい場合は、SNSやブログで募集してもOKです。
来てくれたクライアントさんには、あなたのすべてを捧げる気持ちで接客をしましょう。クライアントさんは、オーディションの審査員のように良いところとそうでないところを見ているのですから。
その後、参加者から「熱量のある感想」をもらい、それをSNSやブログで紹介します。(熱量ある感想をもらうためには、質の高いサービスの提供が大前提です!)
そうすることで、投稿を見た人から「この人の施術は良さそう」と思ってもらえます。そこから徐々に口コミが広がり、新規顧客の獲得につながるのです。熱量は伝染しますからね^^
ステップ5:リピーターを獲得する
売上が安定してきたら、リピーターやファンを増やすことに注力しましょう。セラピストという業態には、「リピーター」の存在が必要不可欠です。新規のクライアントさんに偏るのではなく、一人のクライアントさんと長くお付き合いすることを考えましょう。
そのためには、いかにクライアントさんに満足してもらえるかが重要です。顧客満足度が高くなることで、クライアントさんが「もっと利用したい」と思うようになり、あなたの「ファン」になってくれます。
次第に口コミが広がり、新規のクライアントさんが増え、そのクライアントさんがまたファンになってくれるのです。
また「感想を投稿してくれた方は次回10%オフ」「フォローした方はサンプル品プレゼント」のように、特典をつけるとリピーターが生まれやすいです。
しかし、クーポンや値引きセールを実施するのは最小限に抑えましょう。安さ目当てのクライアントさんが多くなりやすく、定価での集客に苦戦しやすくなってしまいます。
クライアントさんとの信頼関係を築くのには時間がかかりますが、一人ひとりとしっかり向き合えば、あなたの口コミや評判が上がり、気づけばたくさんの人がファンになってくれますよ!
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開業1年目セラピストが初期費用を抑えるコツ5つ
開業1年目は、自宅開業なら改装費用、デスクやマッサージ代などの物品の購入で初期費用がかかります。
セラピストの業種や規模にもよりますが、セラピストの初期費用は自宅サロンなら20万~40万円、テナントなら300万~600万円程度です。
初期費用を抑えることで、収入が不安定になりがちな開業1年目のツラい時期を多少乗り越えやすくなります。そして、これがきっかけで無駄なく支出を抑える経営テクニックを身につける人も多いので、ぜひ参考にしてくださいね。
1. 最小限の物品調達から始める
最初に物品調達するときは、必要最低限のものから揃えるようにしましょう。
開業してクライアントさんとの施術を繰り返していくと、不要な物品が出てくるのは珍しくありません。また、コンセプトの変更によって不要なものも出てくる可能性があります。
たとえばアロマテラピーの場合は、次のような物品は開業当初から揃える必要があります。
- 人気のアロマオイルセット
- マッサージベッド
- スリッパ
- タオル
- 保存容器
- クッション・枕
- 消毒液 など
しかし高価な音楽再生機器や、自動掃除機能付きロボットは、開業当初からは必要ないでしょう。(音楽はスマホとスピーカー、掃除は自分で掃除機やモップを使えば十分です)また、すべてを高価なブランド品で揃える必要もありません。
最初は質が良くシンプルなものを選び、モニターの声を参考にしながらプラスで必要なものを揃えていくとよいでしょう。
2. 複数の内装業者から相見積をもらう
自宅やテナントを改装するときは、最初から1つの業者に絞るのではなく、複数の内装業者から相見積をもらいましょう。
限られた1社のみからの見積だけだと、各内装工事項目が適正な価格なのか比較対象がないため、他と検討できないからです。また各業者の対応や特徴も検討しやすく、業者同士で価格競争しやすくなります。
しかし、内装業者に相見積を依頼するときは「自分のお店をどのように売り出すか」のコンセプトを明確にしておかなければなりません。理想のお店の基本軸がブレていると、内装にお金をかけた割に、理想のお店とは違った内装になってしまう可能性もあります。
内装業者に相見積を依頼するのも大事ですが、自分のコンセプトが明確でない人は注意しましょう。
3. 集客を意識したSNSやブログを発信する
SNSやブログは、無料で集客できるのでセラピストなら必ず始めるべきツールです。(一部有料サービスもあります)。
開業したてのときは、なるべく集客を意識した投稿を発信しましょう。「今日の天気は雨でした」「今日のお昼は友人と○○のお店に行きました」のような、日常生活の日記ばかりを発信しても集客につながりにくいです。
たとえば「今日みたいなジメジメした雨の日に、オススメなのが○○メニュー」のように、お店のメニュー紹介につなげれば、あなたの施術に興味を持ってくれるクライアントさんを集めやすくなります。
あまりにも売り込み雰囲気が強い投稿ばかりでは、クライアントさんに飽きられてしまうので、メリハリをつけて発信しましょう。
そして、ホームページやチラシを作成して集客するのも良い方法ですが、SNSに比べると時間やお金もかかりやすいです。経営が安定してきて、これらに使える時間やお金を確保できるようになったら、導入を検討してみましょう。
4. 無料の予約・決済システムを導入する
開業仕立てでクライアントさんがそこまで来店しない時期こそ、無料の予約・決済システムを導入するタイミングです。システムを導入した直後は、使いこなせるようになるまで時間がかかるからです。
開業初日は手書きや手入力の予約管理でもよいかもしれませんが、クライアントさんが増えて接客に時間が取られるようになると、これらの方法ではミスが起きやすくなります。
無料の予約システムを導入することで、クライアントさんの急な予約変更依頼に対応しやすくなり予約の重複なども防げます。また、キャッシュレス決済を求めるクライアントさんの満足度も上がるでしょう。
予約・決済システムサービスには有料のものもありますが、まずは無料版を試してみて使い勝手などを確認するのがオススメです。
5. リサイクル品やネット通販を活用する
揃える物品によっては、リサイクル品やネット通販を使って費用を抑えることもできます。
たとえば、施術台やテーブル、イスなどの大型家具や機材は、廃業などの理由でリサイクルに出された物品を選ぶと新品よりも安く抑えられます。メーカーによっては、レンタルやリユースを行っているところも!
また、専門の問屋さんや通販を使用してまとめて買うのもよいでしょう。セラピスト業界でよく使う消毒液やタオルなどは、買う場所によって大きな差になることもあります。
だからといって、数十円の違いでお店をハシゴするのに時間をかけてしまうのはやめましょう。(時間はスキルアップのために大変貴重なので!)無理のない範囲で初期費用を抑える工夫をしましょうね。
資金が足りないときは助成金・補助金制度などを活用する
自分のお店を持つための資金を貯めていても、実際に開業すると資金が底を突きそうになってしまったという話は珍しくありません。
そんなときに、ぜひ活用していただきたいのが助成金や補助金制度です。これらの制度があるかないか、内容を知っておくだけでも、あなたの今後の人生は大きく変わります。
代表的な助成金・補助金は次の3つがあります。(2023年10月時点の内容です)
創業者向け補助金・給付金
全国各地のさまざまな自治体や団体から、創業を支援するための助成金が交付されています。
小規模事業者持続化補助金
小規模事業者の販路開拓などの経費を一部補助。自宅サロンの開業に必要な設備や備品、広告宣伝費などに使えます。
地域雇用開発助成金
地域の雇用拡大のために作られた助成金。指定の地域にエステサロンを開業した場合に受けられる制度です。
お店の規模や地域によって、あなたにオススメの助成金は変わってきます。詳しく知りたい人は、お近くの自治体や助成金を設置している団体にお問い合わせください。
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リピーターを増やすための料金設定のコツ5つ
自分のお店をオープンしたてのときは、新規のクライアントさんを集めることだけでなく、リピーターを増やすことも視野に入れて集客をしなければなりません。
そのとき重要になるのが、メニューの料金設定。安ければクライアントさんを集めやすいかというと、そうとは限りません。ここでは、開業仕立てのセラピストが悩みやすい、料金設定のコツについて詳しくお伝えします。
1. 低価格メニューだけにしない
もし、あなたのお店に低価格メニューしかない場合は、リピーターは生まれにくいかもしれません。なぜなら、クライアントさんは「お得=このお店の質はそこまで高くない」というイメージを付けやすいからです。
たとえば、あなたの目の前に2つのコーヒーがあったとします。見た目も香りも一緒に感じますが、値段は300円と1,000円と違います。
「どちらのコーヒーが美味しいと思いますか?」と聞かれたら、後者を答える人が多いのではないでしょうか。そして、あなたのお財布に余裕があったら、1,000円の味を試したくなりますよね。
このように、値段が低めだと「サービスの質は良くないかもしれない」とイメージが働きやすくなってしまいます。なので、お店のメニューを決めるときは低価格の商品ばかりにしないでください。
たとえば、次のようなメニューを提案するとよいでしょう。
- 肩こりリンパマッサージ 30分 5,000円
- 全身リンパマッサージ 60分 9,800円
- セルフケアオイル付き 全身リンパマッサージ 120分 20,000円
低価格のメニューはサービスを試したい新規クライアントさん向け、そして質を重視するクライアントさんのために施術内容を充実させた高価格メニューも加えましょう。とくに3番目のメニューは、自宅用のオイルがなくなった場合は再度来店する可能性もあります。
そして最初は短時間で低価格なメニューを試したいクライアントさんも、高単価メニューを設置することで、あなたの施術や人柄に惹かれた場合は他のメニューも試したくなる可能性がグッと上がります。
ぜひあなたにも、このような腕だけでなく人として魅力があるセラピストになってほしいです。そのためには、リピーターを意識した高価格メニューも一覧に加えましょう。
2. クーポン配布を常習化しない
「初回限定20%OFF」「次回来店時に○○プレゼント」のようなクーポンは、たしかに新規クライアント&リピーターさんを集めやすいです。
しかしクーポンを配布しすぎると、クライアントさんに「お得でないときは来店しなくていい」と思われやすくなってしまいます。
集客に成功しているセラピストは、通常価格でも一定のクライアントさんを集めています。そのためにはクーポンではなく、お店すなわちあなたのファンになってもらうことが必要です。
私が考えるオススメのクーポン配布時期は、「初回来店限定○○円OFF」「次回来店時に○○プレゼント」のように初回と2回目の特典をつけるとよいでしょう。初めてでも来店しやすく、初回で満足したクライアントさんは「別のメニューも試したい!」と思うようになります。
さらに、2回目のクーポンであなたが売り出したいメニューに関係するサービスを提供すると、本当に売りたいものにつなげられて、あなたとクライアントさんとの信頼関係も増してくるでしょう。「フォロワー限定」のクーポンも、リピーターを生みやすい戦略の1つです。
なかには「●●円引き」のクーポンを毎月配布しているお店もありますが、安さ目当てのクライアントさんを生みやすいのであまりオススメしません。クーポンはあくまでも期間限定配布に価値があると覚えておいてください。
3. 差別化できる点を徹底的に洗い出す
クーポンの内容を考えるとき、自分のお店と競合店で差別化できるところがないか、徹底的に洗い出してください。
差別化できないと、「あのお店よりも○○円安くしよう」などのように価格競争を生みやすく、安さ目的のクライアントさんが集まりやすくなってしまいます。
たとえば、あなたの売り出したいサービスが決まったら、それにつながる商品やサービスに関するクーポンを出しましょう。「○○のサービスを受けてみたいんですけど、どんな内容ですか
」と詳細について興味を持ってくれるクライアントさんが増えるようになります。
言葉が少し乱暴になるかもしれませんが、個性がないクーポンはあまり配布しないようにしましょう。クーポンであなたの価値を高めてください。
4. 自分自身をブランド化する
実は、自分自身をきちんとブランド化できていれば、クーポンに頼らなくてもリピーターにつながりやすくなります。それは、クライアントさんが「あなたのことが好き」だからです。
イメージしてください。芸能人やスポーツチームの熱狂的なファンは、喜んでグッズを定価で買いますよね。熱狂的でなくても、あなたも普段使っている日用品や化粧品が無くなったら、定価で買うことが多いかと思います。
これはセラピストの業界でも同じことがいえます。自分自身をきちんとブランド化して、魅力を最大限にアピールしてください。ブランド化を難しく感じるかもしれません。でもこれが成功すると、クーポン配布がなくても多くのリピーターを獲得できます。
自分のブランド価値を下げないために、あえてクーポンを配布していないセラピストも多いです。この方法については、セールスに関する専門的な知識が必要になりますので、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
5. ファンに対して付加価値を与える
ブランド化をするときに、考えてほしいのが「ファンに対して付加価値は何か」です。マーケティング業界では、付加価値をつけることは競合店に圧倒的な差をつけて勝ち抜く方法の1つとされています。
セラピスト業界でも、大勢の消費者に向けたセラピーは売れません。ターゲットとなるクライアントさんの悩みや課題を分析し、それにあった付加価値を見つけましょう。
肩こり改善の整体院をオープンする場合を例に説明します。地域の特性から見て、どのような年代や性別が来やすいのかを想像しましょう。主婦や子育て世帯が多いなら、単に肩こりをマッサージするだけでなく家事をラクにする姿勢をアドバイスするのも良いですね。
ぜひあなたにしかできない、付加価値をファンに与えてください。
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セラピストのリアルな年収相場
「セラピストはしんどいし稼げなさそう…」と、セラピストになるのにネガティブなイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?
ここでは、セラピストを目指す人なら誰もが気になる年収相場についてお伝えします。
開業仕立ては100万円未満の場合が多い
開業したてのセラピストは、年収100万円を満たないことがほとんどです。これは、開業1年目のセラピストのほとんどが集客で苦戦してしまうからです。
とにかく最初は、自分のお店を周知してもらうことが必要です。SNSやチラシでクーポンを配布するなどして、最初は低価格メニューを売りにしてクライアントさんを呼ぶことが中心となりやすいです。
たしかにこの方法では、安さや目新しさを目的にした一定のクライアントさんを集められますが、リピーターにつながりにくいです。そのため、本命の高額な商品が売れずに収入が伸び悩んでしまうのです。
開業1年目から年収1,000万円以上の人もいる
しかし、開業1年目のセラピストのなかには、初年度から年収500万円以上、さらには1,000万円以上のセラピストもいます。
彼らは自分のお店で集客に成功しているだけではありません。たとえば、次のことで活躍しているセラピストもいます。
- スキンケアやボディケア関連の商品の物販
- セラピー技術や接客に関する講師業
- セラピー技術や接客に関する書籍出版
- 大手企業と契約して広告塔となって商品PR
彼らは「セラピストが開業で成功する5ステップ」を実行して、自分磨きやクライアントさんの行動や心理状態を分析して、つねに成長する姿勢でいます。
年収1,000万円を超えるのは、並々ならぬ努力が必要です。まずは、冒頭でお伝えした「セラピストが開業で成功する5ステップ」を実践し、次にお伝えする7つの力を正しく理解することから始めましょう。
年収500万円、年収1,000万円に到達するまでに、自分がやるべきことが見えてくるはずですよ。
廃業経験者も年収1200万円を達成した「リピートされる集客方法」
独立開業を軌道に乗せてロングセラー起業家になる7つのチカラ
起業に成功して活躍しているセラピストは多いです。そんな彼らにも実績ゼロの時代はあります。彼らは何もない状態から、成功を掴むためにさまざまな努力や研究を重ねています。それらの積み上げによって、一流のセラピストまで登りつめたのです。
このように聞くと「普通のセラピストにはできない、特別なことをしてきたからでしょ?」と思われるかもしれません。
しかし彼らが実践したことは「特別な人にしかできない方法」ではなく、志がある人なら誰でもできる方法です。起業や集客に必要なことの本質に気がつき、それを試行錯誤しながら「お客様に長く愛されるためのサロンづくり」を実行したのでしょう。
私は、実績0から収入を継続し安定させて「ロングセラー」の起業を実現するには、以下7つの力が必要だと思っています。
私が運営している「ロングセラー起業塾」では、この7つのチカラを軸に事業を進めていただいています。長く愛されるカウンセラーになるためには、ポジション選びや商品作り、金額設定が必須です。
とくにポジショニングでは、他のセラピストにはない、あなたの強みや得意分野を明確にすることが重要になります。
たとえば、子育てで疲弊してしまった経験を活かした「育児セラピスト」として、起業の方向性を変えてもよいでしょう。ポジショニングができてこそ、将来的にも需要のあるセラピストとなれるのです。
【集客成功事例】 川越さんのサポート1年目は年商750万円、2年目は年商1000万円超えを達成しました!
最後に、私のカウンセラー支援講座「ロングセラー起業講座」を経てセラピスト開業に成功した成功事例をご紹介します。
事例で紹介するメディカルアロマテラピー講師の鷲田さんは、クライアントさんの目線で商品を売り出すことで年商1,000万円超えのセラピストになりました。
ロングセラー起業講座受講生:鷲田康子さん
仕事(作業)が多すぎて、(でも収入は全然増えなくて…)このままではしんどいなと感じていたとき、川越さんの『短期間にガッと稼ぐのではなく、長く続けられる商売を』というコンセプトと、人柄に惹かれてサポートをお願いしました。
コンサルというと大手企業というイメージが強かったのですが、川越先生のクライアントが個人経営者でしかも女性一人の小さいお店が多かったのにも安心しました。
自分の規模でもお願いしていいんだという風に思えたし、安心できたのです。自分はサードメディスン※を学び、これをどうしても商売にしていきたい。サードメディスンの講師になりたいと常々思ってきました。
私は自分の商品・サービスのことが大好きで理論も深く愛しています。そんな私が商品について抱く印象と、普通の人が抱く印象のギャップの大きさに気付き、このギャップを埋めるべくどうして行ったらよいかと考えるようになりました。
手取りも大きく増え、数字的変化もありますが、このことが本当に大きな変化になりました。
※メディカルアロマテラピーを用いた体質分析法のこと
【まとめ:1分で要約】セラピストが開業で成功するコツ
本記事では、セラピストが開業に成功するために必要なことについて、次の3つを中心にお伝えしました。
- セラピストが開業で成功するためには、開業前に集客とスキルアップを行う5ステップが必須になる
- 開業1年目は資金繰りに苦戦しやすいので、いかに初期費用を抑えるかが鍵になる。本当に必要な物だけを揃えるだけでなく、助成金や補助金の存在も知っておこう
- 集客のためにクーポンなどで料金を安くしすぎるのは危険。正しいタイミングでクーポンを使い、クライアントさんに定価でも来たいと思ってもらう集客を実践しよう
開業1年目のセラピストのほとんどが集客に苦戦します。セラピストとして長く働き続けるためには、自分のポジショニングや正しい集客をすることが重要です。
日本には多くのお店があります。クライアントさんから多くのセラピストの中からあなたを見つけてもらうためには、スキルを磨いてあなたのファンを増やすことが必要です。
本ブログでは、今後もセラピストに関して役立つ情報をお届けしサポートしていきます。
私のビジョンは、1人でも多くのセラピストに「持続可能な成果」を作り出す支援をしていくこと。本ブログを通して、あなたのお役に立てれば嬉しいです。
このほかにも、カウンセラー・セラピストのための集客に欠かせない秘訣をご紹介しています。
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